母鳥の詩2 …5

Date: 2020/09/29(Tue) 00:48 [1414]

ラスト
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

○4日後 鹿屋基地・アサカのオフィス

       アサカのデスク挟んで、ヒナセとアサカが対峙している。



 アサカ  なるほど。金剛で来た理由はわかりました。
      ……で、みんなあなたの仮オフィスにいるのね?


 ヒナセ  ええ。大和だけは『金剛』の中ですが。


 アサカ  ああ、だから……(アサカが窓の外に視線をやる。その先には停泊中の『金剛』)
      ……ウチで……いえ、私が預かることに、特に否やはないけれど……。


 ヒナセ  え……次長自ら?


 アサカ  (うなずいて)その方がなにかと面倒がないと思うけれど?
      大和型……それもまだ成艦になっていない娘でしょう?
      武蔵だったら少し躊躇するけど、大和なら。


 ヒナセ  武蔵は手に負えませんか?


 アサカ  あなたの報告に嘘偽りがないならね。
      大きくなりすぎているわ。思春期に入っているなら、養育艦と引き離すのは
      あまり良いことではないわね。


 ヒナセ  はぁ。


 アサカ  父から聞いた話、だけれどね。


 ヒナセ  それは信憑性がとても高いですね。


 アサカ  ええ、そうなの。
      その点、大和はまだ……


 ヒナセ  体の大きさは七歳くらいです……が、情緒はもう少し幼いと思います。
      三日前に基地で仮凍結をしたので、その時点で成長は止まっています。


 アサカ  さすがヒナセ提督。
      決断すると卒がないわね。


 ヒナセ  …………。
      大和はもともと背が高い子のようですね。
      反対に武蔵は遅太りのようです。
      今十四くらいですけど、まだ私の背を越えていないですよ。


 アサカ  なるほど(書類に情報を書き込む)
      ……ヒナセ提督。


 ヒナセ  はい。


 アサカ  本当にいいのね?


 ヒナセ  はい。


 アサカ  そう。


 ヒナセ  ……挫けさせようとするのは、止めて下さい。


 アサカ  あら気がついた?(小さく笑む)


 ヒナセ  (無表情だが、口が一瞬だけへの字になる)


 アサカ  (立ち上がって)じゃ、『金剛』へ行きましょう。
      見せて頂戴。
      それからどうするか、決定します。


 ヒナセ  へ!?(決定じゃなかったの? という顔)


 アサカ  (口の端でうっすら笑い)見てから決める……は、あなたの専売特許じゃなくてよ。


 ヒナセ  (やられた、という顔で肩を落とす)



○鹿屋基地係留桟橋 戦艦『金剛』甲板

       戦艦『金剛』が係留され、その甲板にヒナセが佇んでいる。
       肩には金剛の妖精さんが乗っている。
       『金剛』が桟橋から離れ、ゆっくりと出航を開始した。


 妖精さん てーとく、金剛さまからcourseの打診デス。


 ヒナセ  お任せで……ああ、一直線はナシでね。


 妖精さん All right Ma'am. そのように伝エマス。



       鳳翔が近づいてくる。



 鳳翔   提督。そろそろ中に入られませんか?


 ヒナセ  (鳳翔の方を見ずに)……面白いですよね、妖精さんたちって。


 鳳翔   ………。


 ヒナセ  所属の艦娘とシンクロしているせいか、どこかしら似ている部分があるんです。
      この子は英語の方がスラスラ出てくるみたいですよ(妖精さんをちょい、とつつく)


 鳳翔   ………。


 ヒナセ  あなたの妖精さんはとても気が利くんです。
      長く一緒にいると、喉は渇いてないかとか、そろそろ何か食べろとか言うんですよ。
      言葉もスムーズで。あなたがいないのに、あなたといるような錯覚を起こすんですよ時々。


 鳳翔   ……特にどれ、という個体はないんです。
      提督にお付けしている子は、特定の子ではありませんし。


 ヒナセ  らしいですね。
      妖精さんの能力差は、艦娘の練度に関係している……ともいいますし。


 鳳翔   ヒナコさん。中に入って下さい。


 ヒナセ  (鳳翔を見る)………。


 鳳翔   夜風はお体に障りますよ。


 ヒナセ  (薄く笑う)……そうですね。
      そろそろお腹も空いてきました。


 鳳翔   (苦笑するように笑う)
      今日は、戦艦『金剛』特製メニューだそうですよ。


 ヒナセ  仕方がないとは言え、さすがに三食洋食も四日目は、そろそろ飽きてきたかも。


 鳳翔   基地に戻ったら、おにぎりを作って差し上げます。


 ヒナセ  それは楽しみです。

      (妖精さんに)金剛に伝言。
      ディナーは全員で取ることを所望します、と。
      良かったら、金剛ご自慢の楽団も付けてくれると嬉しいな。


 妖精さん りょーかいしました。……金剛さまから返信。
      『おまかせクダサイ、てーとくー。腕によりをかけておもてなしスルネー』
      以上、返信おわり。


 ヒナセ  ……じゃ、行きましょうか?


 鳳翔   はい。お供致します。



       ヒナセと鳳翔、『金剛』の艦橋内へと消えていく。



       戦艦『金剛』は進路を南へ取り、静かに進んでいく。


       待ち構えている運命を、
       この時点で想像できた者は誰ひとりとしていない。

       悲劇と幸せは背中合わせであると、
       大和以外の当事者全員が、
       痛感することになったあの運命を……。



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母鳥の詩2 …4

Date: 2020/09/29(Tue) 00:47 [1413]

その4
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

○ヒトフタヒトマル 食堂
       全員が一斉に昼食を取っている。今日はカレーなので、金曜日らしい。
       ヒナセのところに、鳳翔が自分のトレーを持って来る。



 鳳翔   提督、よろしいですか?



       ヒナセ、一瞬きょとんと鳳翔を見上げ、それから左右に視線を走らせる。
       ヒナセが探しているのは大和で、大和は武蔵と一緒にカレーを食べている。
       その様子を確認して、ヒナセはあらためて鳳翔を見上げる。


 ヒナセ  はいどうぞ。


 鳳翔   失礼します
      (ヒナセの横の席に座る。それからややヒナセのほうに椅子ごと近づいて)
      このあと少し、お話宜しいでしょうか? ……その、できれは二人きりで。


 ヒナセ  (ちょっと気にかかったように鳳翔を見たが、すぐにまた食べ始め)
      ……じゃ、苗園にしましょうか。このあとヒトフタヨンマルくらいに。


 鳳翔   ありがとうございます(食べ始める)


 ヒナセ  今日の当番は長門ですかね?
      とてもちょうど良い具合にお子様カレーですよ。
      これなら大和も武蔵も大丈夫そうだ。


 鳳翔   はい。リンゴとニンジンとタマネギをたくさん入れるよう、アドバイス致しました。


 ヒナセ  なるほど、どおりで甘いワケだ。
      駆逐艦たちにも好評みたいなんで、今後はこれをベースにしましょうか。


 鳳翔   (クスクス笑い)……提督のお口にも合ったようで、なによりです。
      長門さんに、言っておきますね。


 ヒナセ  ………。
      ごちそうさまでした。



○ヒトフタヨンニー 苗園
       苗園と呼ばれる、ヒナセの個人的な菜園のひとつ。名前から分かるように、
       主に苗を作っている。
       ここに入れるのは、ヒナセ以外には日向、長門、鳳翔、電のみ。
       長門は苗をここから出す力仕事要員。
       他はヒナセと内緒話したりする。

       その苗園に鳳翔とヒナセの二人きり。



 ヒナセ  ……それで、いいんですか?


 鳳翔   はい。私の心は変わりません。


 ヒナセ  でも……。


 鳳翔   どちらかを選ばねばなりません提督。筆頭秘書艦として進言します。
      この基地で大和型を二隻抱えるのは、どう考えても無理です。


 ヒナセ  ………(顔が歪む)


 鳳翔   提督も、とうにお気づきでしょう?
      どうやりくりしても、大和型を二隻抱えたままでは、早晩この基地の資源資材は
      枯渇の一途をたどると。
      毎晩遅くまで、様々なパターンをシミュレーションなさってますよね。
      どのパターンもほぼ同じ結果になっているのでは?


 ヒナセ  ……ええ、そのとおりです。
      使用量を全体的に抑えても、作物等の生産能力や遠征輸送力を強化したとしても、
      大和型を含む今のメンバーだけならなんとかなるかもしれません。
      でも受け入れ艦が増えると、簡単に詰みます。
      生産力を増やして、主計科や本島で売るにしても限度があります。
      主計科は輸送費がかかりませんが買い叩かれますし、本島は輸送するための船と燃料が必要になる。
      それをどこから捻出するのかがネックです。
      軍艦に積んで本島に行くわけにもいきませんし。


 鳳翔   (うなずいて)なので、いちばんいい方法は、大和型のどちらかを手放すことだと、
      私は進言致します。そして手放すほうは……大和さんです。



       ヒナセの顔が歪む。



 ヒナセ  ……少し、歩きませんか?


 鳳翔   はい、お供致します。


 ヒナセ  妖精さんに司令部へ連絡を頼みましょう。少し、遅くなると。


 鳳翔   承知致しました。



○物見の丘 ヒトサンマルヨン 
       人ひとり艦ひとり。どちらもやや硬い表情のまま、歩いてくる。
       海が一番よく見える場所で、どちらともなく立ち止まり……



 ヒナセ  大和を……それで……
      それで、本当にいいんですか?


       ヒナセ、苦々しく視線を上げ、振り返って鳳翔を見る。
       鳳翔ゆっくりと顔を上げてヒナセを見る。その顔に表情はない。


 ヒナセ  ……鳳翔《おかあ》さん……。


 鳳翔   はい。
      それで構いません。



       こちらを見る鳳翔の目が、冷たい。



 鳳翔   提督。
      ……いえ、ヒナコさん。


 ヒナセ  ………(鳳翔の視線に耐えきれなくなって目を逸らす)


 鳳翔   手放すなら今のうちなのです。
      私はともかくヒナコさん、あなたが、これ以上大和さんに情が移ってしまっては、いけません。だから——


 ヒナセ  (鳳翔の言葉を遮って)鳳翔《おかあ》さん!
      ………。
      (絞り出すように)ひさびさです……こんなに無力感に襲われるのは……。
      私は……自分の基地で建造した艦一隻、自分の手で守れないのか……(視線を逸らす)


 鳳翔   (きっぱりと)いいえ。
      そうではありません。提督。


 ヒナセ  ………(提督と言われたことに驚き、顔を上げる)


 鳳翔   今はそのように思うかもしれません。……が、そうではないのです。
      今、大和さんを手放すことは、大和さんを……いえ、武蔵さんも救うことになるのですよ。
      そして、私と隼鷹さんをも。


 ヒナセ  ……意味がわかりません。
      いや、あなたが言っていることが理解できたとしても、
      どうしてあなたが悲しまねばならないだろう方法を採らなきゃいけないんですか!?
      大和型のどちらか一隻だけしか残せないと仮定したとしても、私は正直どっちだっていいんです。
      それよりも、あなたと隼鷹、どちらかが悲しむことになることのほうがイヤなんです。
      どちらも取る、それじゃダメなんですか?


 鳳翔   ……提督。


 ヒナセ  ………。


 鳳翔   私の、嘘偽りない本音を言えば、今この世で一番大切なものは、『あなた』なのです。


 ヒナセ  ………。


 鳳翔   私の守るべきものは『あなた』のみなのです、提督。



       まっすぐにヒナセを見つめる鳳翔の目からは感情がなく、
       それに対してヒナセは戦慄を覚える。



 鳳翔   私がこの身を賭して遂行する唯一無二の使命は、『あなたを守ること』
      ひいてはこの基地を守ることです。
      あなたが作り、あなたが育て、あなたが守っているこの基地、この島を守ること。
      それを害する要因となるものは、私にとっては排除すべきものでしかありません。
      ですから、私は、この一連の事々については、考え得る状況をシミュレートし、
      たぶん最良であろうパターンを、筆頭秘書艦として進言しました。
      提督はもちろんのこと、大和さん、武蔵さん、隼鷹さん、日向さんや赤城さんや
      長門さんたち専任艦……そして電ちゃんと私まで含めて、傷がいちばん
      小さいだろう方法が、『皆さんの情が移ってしまう前に、大和さんをアサカ中将閣下に
      預ける』なのです。


 ヒナセ  ……それしかもう、ないんですか?


 鳳翔   ありません。
      武蔵さんはもう育ちすぎました。いわゆる思春期に入っていますし、それ以前に
      隼鷹さんとの絆も深くなりすぎています。
      今武蔵さんを手放すのは、双方にとって悪影響にしかなりません。
      預けた先で情緒不安定に陥れば、凍結の上機関停止処分になるやもしれません。
      大和型というのは、それほどまでに繊細で危険なものなのです。


 ヒナセ  だったら大和も同じじゃないんですか?


 鳳翔   いえ。大和さんはまだ自我がはっきりしていません。まだ雛のような状態です。
      なので、凍結はあるかもしれませんが、機関停止にはならずに済むでしょう。
      ご存じでしょうが、機関停止は、解体こそされませんが罐を完全に止めること。つまり艦娘の
      死に等しい処分です。
      ですが、それさえ回避できれば、いつかまたここに戻ってくることも可能です。
      唯一のとても小さな望みと言っても過言ではありませんが、
      それでも賭けてみる価値はあると思います。


 ヒナセ  ……それなら凍結だって、さほど変わらない。
      罐の出力をギリギリ絞って、ずっと眠らされるということですよ?
      ここでならまだしも、鎮守府の艦政部か、あるいは艦政本部か……
      それじゃ目も手も届かなくなってしまう。


 鳳翔   僭越ですが、私はアサカ中将閣下の元に留め置かれると推測致します。


 ヒナセ  ずいぶん楽観的な推測だ……。


 鳳翔   大和さんはあくまでもここ『ヒナセ基地』で建造された艦です。
      そして建造者であり現在の所有者であるあなたは存命中です。
      所有提督が戦死したり退役したりして海軍籍から離脱しない限り、建造艦に
      おいては、その所有者を勝手に変えることは、海軍規則で原則禁じられています。
      これは提督間で、取引材料として艦娘を使わせないようにするための規則ですが、
      上司が部下の建造した艦娘を徴集することを禁じるための規則でもあります。
      アサカ中将閣下は、海軍規則を遵守し運用されている方ですし、
      部下をなによりも大事にされる方です。また、中将閣下ご自身が上層部に対して
      かなり含みがある方ですから、大和さんを上に引き渡すようなことは、
      よほどのことがない限り、ないかと存じます。


 ヒナセ  ……その『よほどのこと』がいとも簡単に絶妙のタイミングで起こるのが、
      この世の道理ですし、海軍っていう組織なんけどね。


 鳳翔   ………。
      アサカ提督にご要望を出せば、きっと悪いようにはなさらないと、思います。


 ヒナセ  ………。
      少し、考えさせて下さい。
      理屈は理解できましたけど……。


 鳳翔   はい。ご検討下さい。
      でも、あまり時間もございませんよたぶん。大和さんは成長期に入りましたから。


 ヒナセ  ……遅くても明日の朝までには答えを出します。
      自我がはっきりするのは、人間の歳で言えば10歳くらいだと、
      武蔵からデータが取れてますので。


 鳳翔   はい。


 ヒナセ  ……鳳翔《ほうしょう》さん。


 鳳翔   はい。


 ヒナセ  今日の午後は私はここで苗の世話をします。
      書類がすべて片付いたら、今日の司令部当番は解散して頂いて結構です。


 鳳翔   承知、致しました。

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母鳥の詩2 …3

Date: 2020/09/29(Tue) 00:46 [1412]

 その3
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○数日後 司令官室 朝礼前。
       ヒナセはすでに出勤している。
       部屋には電と隼鷹と武蔵。
       武蔵は中学生くらいの印象。背はまだヒナセより若干低いくらい。
       そこへ、鳳翔が大和を同行して出勤してくる。
       大和は6歳児くらいの大きさで、子供用の着物を着ている。



 鳳翔   おはようございます。


 ヒナセ  おはようご……(大和の大きさに驚いている)



       他の艦娘も一様に驚きの色を隠せない。
       特に驚いているのは武蔵。



 隼鷹   (ヒューと口を鳴らして)こりゃぁ驚いたねぇ。
      朝ゴハンの時、まだこんなだったじゃない?



       言って示すのは、床から自分の腰の下くらい。



 鳳翔   ええ、朝食のあとで身支度をしていたら、急に。
      提督、ありがとうございました。


 ヒナセ  武蔵の時のことがあったから、もしもと思って用意してたんだけど、正解でしたね。


 鳳翔   ちょっと小さかったので、肩の縫い込みを出しました。
      それで少し遅れまして。申し訳ありません。


 ヒナセ  いえいえ。まだ朝礼を始める時間じゃないですし、だいじょうぶです。


 隼鷹   こりゃぁ、すんごくかンわいいねぇ……。誰のセンスです? てーとく?


 ヒナセ  ……いや、私の母だと思うよ。父かも(苦笑する)


 隼鷹   へ?


 ヒナセ  山向こうの民家跡から掘り出してきたの。
      この島の民家は半地下になっててねぇ。毎年ほぼ確実に台風が直撃するから。
      そのおかげで、いろんなものが無傷で出てくるんだよ。
      取っておいたのは父だろうね。おかげで助かった。


 隼鷹   てこたぁ、てーとくのお下がりってヤツですかい。
      イヤ、まったく可愛いねぇ。



       ジロジロ見る隼鷹に、大和は困って鳳翔の後ろに隠れる。



 武蔵   隼鷹……(口をへの字にする)


 隼鷹   ん? なんだーい?


 武蔵   大和をジロジロ見るな。こわがってる。


 隼鷹   あら? そなの? そりゃ失礼しました・
      ごめんねぇ、大和ー(手をヒラヒラさせる)


 ヒナセ  ……(へーと感心顔で武蔵を見る)


 武蔵   ……なんだ? てーとく。


 ヒナセ  (「てーとく」が隼鷹と同じ響きなので苦笑しながら)
      いやぁ、はっきり言うねぇ、と思って。


 隼鷹   そりゃぁね。ハッキリ言うように躾けてますからね。
      他はともかく、アタシらの間では、遠慮なく物申す……ってのがルールでして。
      特にイヤなことは「イヤ」とハッキリ意思表示しろって。


 ヒナセ  なるほど。悪い傾向じゃない。


 隼鷹   でしょー? いひひひ。


 ヒナセ  大和は……



       言うと、大和はさらに鳳翔の後ろに隠れる。
       それを見てヒナセは、小さく笑う。



 ヒナセ  大和は引っ込み思案さんだねぇ。


 隼鷹   実に大和らしい大和ですねぇ、この子は。


 ヒナセ  そ?


 隼鷹   ええ。アタシが見た大和は、たいがいこんな感じでしたねぇ。
      もっとも、こんな小さい大和ちゃんは、はじめてですけどね。


 ヒナセ  (鳳翔を見る)


 鳳翔   そうですね。大和さんは奥ゆかしい方が多いので。
      (大和に)大和さん、提督にご挨拶して下さい。



       鳳翔から背中を押されて、大和がそろりと出てくる。
       ヒナセは困ったように笑い、苦笑した信楽焼のタヌキみたいな顔になる。



 ヒナセ  (膝をつき、大和の目線に降りる)おはよう、大和。


 大和   おはよう、ございます。提督。


 ヒナセ  はい、おはよう(敬礼する)


 大和   (あわてて敬礼をする)


 ヒナセ  さて、今日はどうしようかねぇ。
      (見回して)武蔵、デスクの半分を提供してくれる?


 武蔵   ……?……(戸惑いながらも肯く)


 ヒナセ  武蔵の今日の課題は、大和と一緒にやろう。デン、ドリル2冊持ってきて。


 電    はいなのです(書類棚からドリルを2冊出す)


 ヒナセ  こっちが武蔵、……でこっちが大和(二人に手渡し)
      あっちのデスクでやってくれる? お互いに分からないところは教えあっていいからね。



       二人肯いて、デスクに向かう。武蔵は大和の椅子を用意してやる。



 ヒナセ  (その様子を見て満足げにうなづき)じゃ、我々も仕事にかかりますかね。
      隼鷹、昨日の秘書艦から今日の引き継ぎをどうぞ?


 隼鷹   えー? んもー、人使い荒いよねぇ。


 ヒナセ  ほら、早く早く。


 隼鷹   じゃ、みんな、はいこれ……(プリントを手渡す)
      昨日やった作業の進捗状態ね。これを見て——


 ヒナセ  なんだかんだで、ちゃんと引き継ぎ資料作ってるんじゃない。


 隼鷹   うるへーですよ。……やっとくと楽だから作ったの。
      それ以上の意味は、ホントにないんだからね!


 ヒナセ  うんうん、ありがとうね。



       鳳翔はヒナセたちの様子と、大和たちの様子を交互に伺っている。
       ヒナセはそれに、ふと気がついてしまった。



 ヒナセ  鳳翔《おかあ》……さん?


 鳳翔   (はっと我に返り)あ、はい。すみません。少しぼうっとしておりました。


 ヒナセ  ……ま、とりあえず、午前のお仕事、ちゃっちゃと終わらせちゃいましょう。


 隼鷹   午後はなんかあるんですかい?


 ヒナセ  (さも当然に)大根と白菜を収穫しないとね。


 隼鷹   ……そっちですかい。
      ねー、鳳翔さーん。何とか言ってやってよー。
      ウチらは艦娘であって、農耕機械じゃないってー。
      これじゃぁ、トラクターとか耕耘機みたいじゃない。


 ヒナセ  いくらなんでも君たちに対して、そこまで思ってないよ。


 鳳翔   ……。


 電    鳳翔さん?


 鳳翔   あ……ああ……お茶を淹れて参りますね(立ち上がって出て行く)


 ヒナセ  ……(目がすーっと動いて鳳翔を見送る)


 隼鷹   (その様子を黙って見ている)


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母鳥の詩 2 …2

Date: 2020/09/29(Tue) 00:43 [1411]

 つづき
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

○同夜 司令官室

       ヒナセ、司令官室に入る。明かりは点けず、左目を閉じて見わたす。
       ヒナセの右目が薄く光を放ち、視線を移す軌跡を描く。
       筆頭秘書艦のデスクに、鳳翔の影。



 ヒナセ  鳳翔《ほうしょう》さん。


 鳳翔   ……提督。


 ヒナセ  眠れませんか?(司令官デスクに向かう)


 鳳翔   いえ……そういうわけでは。


 ヒナセ  (自分の椅子に座って)そこには誰も座らせてませんよ。


 鳳翔   はい。


 ヒナセ  そこはあなたの席、ですからね。


 鳳翔   はい。ありがとうございます。


 ヒナセ  自分もね、イヤだったんです。


 鳳翔   ……?


 ヒナセ  アサカ中将の使いっ走りをしてた時の話ですけどね。
      副官を拝命して間もなくだったんですが、ちょっとしたお遣いで外に出た日がありまして。
      戻ってきたら、別の士官が座ってましてね。
      暫定で割り当てられた席で、もともと補充が座る席ではあったんで、
      私の感情はお門違いだったんですけど。


 鳳翔   ……なんとなくですが、わかります。


 ヒナセ  そうですか?


 鳳翔   提督は……飛行機乗りでいらっしゃるから。
      パイロットたちは、自分の機、自分の席にはこだわるじゃありませんか。


 ヒナセ  ……ああ、なるほど。
      そうかもしれませんね。


 鳳翔   わかってらっしゃるから、私の席も空けて下さっているのでは、ないですか?


 ヒナセ  ……そう、と自覚はしてなかったです。
      でも、そうかも。
      そこに鳳翔さん以外がいると、落ち着かないんです。


 鳳翔   そして隣には電ちゃん、ですね。


 ヒナセ  です。


 鳳翔   ………。


 ヒナセ  ………。


 鳳翔   ……提督。


 ヒナセ  はい。


 鳳翔   少しお話、よろしいでしょうか?


 ヒナセ  ……大和と武蔵のことでしたら、今はまだ思案中です。


 鳳翔   ………。


 ヒナセ  どうやったら大和型を二隻。破綻なく育成して運用できるか。
      そればかりを考えています。
      畑を広げて、量も種類も増やして。効率化も図って。
      もっと機械化できるよう、明石にいろいろ強化してもらって。
      大和と武蔵にももちろん手伝わせて……。
      本島のほうの販路ももっと確保して……とか……キリがないんです。
      考えていたら広がり過ぎちゃって。夢が(えへへ…と笑うが、力がない)


 鳳翔   ………。


 ヒナセ  正直、こんなに簡単に大和型の建造ができてしまうとは思っていなかったので。
      数回実験したらあきらめるのかな……って、そんな軽い気持ちで引き受けちゃって。
      見通しが甘かったですね。……いつものことだけど。


 鳳翔   アサカ提督は……。
      アサカ提督は、ここのために大和型を建造した……そんな気が致します。
      とりあえずどちらか一隻、配備したかったのではないでしょうか。


 ヒナセ  ……まさか。



       とは言ったものの、ヒナセはすぐにその考えを翻す。



 ヒナセ  (あ、いや、十分考えられるか……)
      (たった一度とはいえ、この島は深海棲艦の急襲を受けている。そして……)



       ヒナセ、胃がキリ…と痛む。



 ヒナセ  (鳳翔に)今は制海権も制空権も確保されてますが、
      状況が変われば、ここが前衛基地になることは十分あり得ます。
      ……なるほど。
      そう考えれば、ここで大和型の建造をしてみたのも、肯けますね。


 鳳翔   ………。


 ヒナセ  あ。……すみません。


 鳳翔   ……いえ。
      そうやって思考を展開していくのを横で拝見していると、
      ヒナコさんは本当に『提督』におなりになったのだな……と、思います。


 ヒナセ  ……飛行機乗りの考え方では、確かにないですね。
      こんな自分になるなんて、あの頃は思ってもみませんでした。


 鳳翔   お嫌ですか?


 ヒナセ  ……嫌な時もありますが、なるべくしてこうなったんだろう、とも思います。
      あの頃の私のままでいるためには、あの時点で軍を辞めるべきだったんです。
      お金のためとは言え、士官学校への転入を決めた時点で、私の道は決まってしまったんですよ。


 鳳翔   ……ヒナコさんが士官候補生になられたと聞いた時、私はとても嬉しかったんです。


 ヒナセ  知ってたんですか?


 鳳翔   ええ。前の提督……憶えてらっしますか? 飛行学校の……


 ヒナセ  ……ああ、練習艦隊の……。憶えてます。痩身で、顎髭がきれいだった。
      私たち飛行学生は『髭の提督』と影で言ってました。


 鳳翔   存じてます。あの方もご存じでしたよ。


 ヒナセ  ……でしょうね。
      私も教官だった頃は、影で『オニッショー』と呼ばれてるのを知ってましたし。


 鳳翔   (ふふ、と小さく笑って)……あの方……タナベ提督が教えて下さったんです。
      ご退官なさる八ヶ月程前です。ご退官後の私の身の振り方のお話と、それに関連して、
      ヒナコさんがあの後どうなったかを。
      ……タナベ提督も、あの事故のことをずっと気にされていたようで。
      それもあって、定年より一年早く、辞めることをお決めになったのです。


 ヒナセ  そう……だったんですか。


 鳳翔   はい。タナベ提督については、あとあと私が事故など起こさなければ…
      …と、今も悔やみます。


 ヒナセ  ………。


 鳳翔   昔気質の方でしたから。


 ヒナセ  回送中の事故……と、記録で見ました。
      単純な荒天時の事故で事件性はないとして、手続きをすれば誰でも見られるようになっています。


 鳳翔   でしたら……私を定期的に本部に同行させるのは危険なのでは?


 ヒナセ  まぁそうなんですけど……ドロップ時の根幹情報が洗い流された状態で、
      記憶が戻っている事例は今のところ一例もないんです。記録上はね。
      だから私と鳳翔さんが口を割らない限り、大丈夫でしょう。
      専任艦たちは、もし基地を出て行くことがあるなら、より強力な初期化が
      実行されますしね。
      この事に気がついているのは日向くらいですよ。
      あの子はすぐに感づいちゃうんですよね。隠し事ができない(ため息を吐く)
      鳳翔さんの事例は公式記録にない特殊なことなので、本来なら上に報告すべき
      なんでしょうけど……単純に私が嫌だなぁって(頭を搔く)
      艦政部に持って行かれちゃったら、二度と会えないだろうなって。
      ホント、それだけは嫌だったんです。


 鳳翔   ……そう……ですか(目を細める)


 ヒナセ  はい。これは私の唯一のワガママなんです。
      鳳翔さんの………


 鳳翔   はい。


 ヒナセ  ………。


 鳳翔   (ヒナセを見ている)


 ヒナセ  ……イヤ……。
      単に……子供のワガママ……なんです。


 鳳翔   ……そう……ですか。


 ヒナセ  はい。


 鳳翔   それでも、私は嬉しいです。


 ヒナセ  ……。


 鳳翔   艦娘は、〝主人〟に必要とされることが、なによりの歓びなのです。


 ヒナセ  ……そう……ですか。



       鳳翔、暗闇の中で薄く微笑む。



 鳳翔   (独白)……だから提督……
       私の心は、ただひとつ……なのですよ——



       暗がりの中、二つの影はたたずんだままで……。

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母鳥の詩 2 …1

Date: 2020/09/28(Mon) 06:13 [1410]

 ずいぶん前に書き上げていたモノを。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
○ヒナセ基地 物見の丘 ヒナセと鳳翔

       物見の丘の上。ヒナセと鳳翔が海を見ながら佇んでいる。
       ヒナセは二種制服に白軍帽。眉をひそめ、視線はやや下向き。
       海のほうは見ているが、たぶん見ていない。
       鳳翔はいつもの通りに、ヒナセのやや斜め後ろに立っている。
       こちらも視線は伏せ気味。



 ヒナセ  ……それで……
      それで、本当にいいんですか?


       ヒナセ、苦々しく視線を上げ、振り返ってこちら(鳳翔)を見る。
       鳳翔ゆっくりと顔を上げてヒナセを見る。その顔に表情はない。


 ヒナセ  ……鳳翔《おかあ》さん……。


 鳳翔   はい。
      それで構いません。


       こちらを見た鳳翔の目が、冷たい。



       タイトル『母鳥の詩 2』



 鳳翔   提督。
      ……いえ、ヒナコさん。



○回想 前日 昼 司令官室 ヒナセ 隼鷹

       ヒナセが司令官室の窓から外を見ている。視線の先には鳳翔。
       鳳翔は洗濯物を取り込んでいる。
       その背には赤子の大和。おんぶ紐で負われている。
       ヒナセ、二人の様子を見ながら、小さくため息を吐く。



 隼鷹   ため息つくと、幸せが逃げちゃいますよ、てーとく。


       隼鷹、口の端を歪めて笑う。出来上がった書類をまとめてている。


 ヒナセ  (隼鷹を振り返って)そうなの?


 隼鷹   聞いたことありません?


 ヒナセ  私は一般教養が欠けててね。
      書類できた?


 隼鷹   世間知らずだってぇのは、付き合っててなんとなくわかりましたよ。ひひ。
      (立ち上がって司令官デスクのところへ)はい。できました。
      すませんねぇ、誤字脱字が多くて。


 ヒナセ  なかなか今は手書きってしないからね(受け取る)
      今日はもういいよ。上がって。


 隼鷹   いいんですかい? まだあと一時間はありますよ?
      おやつの時間まで。


 ヒナセ  あとはデンがいれば大丈夫。
      武蔵のところに行ってあげて。待ってるでしょ、ずーっと。


 隼鷹   いんやー。それがそうでもないんですよ。
      ま、大人しく出した課題をやってるのは間違いないですけどね。
      たーんまり出してやってるんで、まだ終わってないんじゃないかなーって
      (いひひひ、と笑う)


 ヒナセ  課題をやっててても、待ってることには変わりないよ。
      大和型はでっかいワンコだからさ。


 隼鷹   確かにね。
      ……てか、アタシに言わせると、戦艦はみんなでっかいワンコですよねぇ。
      ここにいる日向や長門だけじゃなくって、どこの基地でも、
      提督に仕えてる戦艦はみーんなワンコ気質だったなぁ。


 ヒナセ  ああ……そうかもしれないなぁ(力なく笑うのみ)


 隼鷹   (メモを取らないヒナセを見て、あれ? と思いながら)
      ま、お言葉に甘えて。今日は早上がりさせて頂きますよ。
      じゃ、またおやつの時間に、食堂でー。



       隼鷹、手をヒラヒラさせながら、司令官室から出て行く。
       出て行ったあとに、ファイルをいくつも持った電がヒナセのところへ来る。


 電    し……司令官さん。持ってきました、のです。


 ヒナセ  ああ、ありがとう(ファイルをすべて受け取る)


 電    (しばらくヒナセを見ていたが)あの……ヒナコ……さん。


 ヒナセ  (気がついて)ん?(電を見る)……ああ……ゴメンね。
      良かったらこっち、来てくれますか?(手招きする)


 電    はいなのです(トコトコとヒナセのところへ)


 ヒナセ  よいしょ……っと(自分のところに来た電を、ひょいっと抱きかかえる)


 電    ひぁ……。


 ヒナセ  (電をぎゅっと抱きしめる)


 電    ……ヒナコさん、迷っていらっしゃるのです(ヒナセの腕をきゅっと握る)


 ヒナセ  ……うん。迷ってます。
      自分に置き換えて考えても、答えが出ない。どうしたらいいんだろう。
      (電の髪に顔を埋める)


 電    ……いなづまには、よく、わからない、のです……でも……ヒナコさんが、
      とても迷って、困ってるのは、わかるのです。


 ヒナセ  ……うん……うん……。


 電    ほ……鳳翔さんや、隼鷹さんは……司令官さんの、決めたこと、には、
      イヤと……言わない、のです。
      でも、ヒナコさんは、それが、イヤなのです。


 ヒナセ  ……その通りです。
      さすが、いなづまなのです。



       しばらくそのままでいたが……



 ヒナセ  あ~~~……いっそもう、姫提督が決めてくれたらいいのに……。


 電    ………(困ったような顔で、しばらく佇む)
      それは……だめなのです。


 ヒナセ  ……(顔を上げる)


 電    それだと、ダメなのです。
      ヒナコさん、責任、とりたくないのです。だから、そんなこと、を言うのです。


 ヒナセ  ………。
      そだね……ごめんなさい。


 電    いえ……あの……あの……いなづまのほうが、ごめんなさい、なのです。


 ヒナセ  んにゃ。デンの言うとおりだよ。
      私は決断して責任を取りたくないんだ。
      結局さ、決めればどっちかが悲しい思いをする。もしかしたら私を恨むかもしれない。
      恨まれてもいいって口では言っても、本音はそう思ってないんだ。
      ………。
      ヒロミさんに決めてほしい……なんて言葉、本当に恨まれていいなら出て来やしないよ。


 電    ……司令官さん。


 ヒナセ  ……どうしたら、いいんだろう……。


 電    ………。



       電を抱いたまま、ヒナセは窓の外に視線を転じる。
       すでに洗濯物を取り込む鳳翔の姿はない。
       風が海を渡っている。




○同夜 A棟廊下(この頃はまだA棟で全員寝起きしている)

       夜中。ヒナセが夜の見回りをしている。
       懐中電灯を持っていないが、足取りはしっかりしている。
       ヒナセの右目がぼんやりと光っている。



○同 A棟 空母部屋01。

       ヒナセ、鳳翔と大和が使っている部屋をそっと開ける。
       大和が布団で眠っているが、鳳翔の姿はどこにもない。
       そして大和は、昼よりも成長して、幼児くらいになっている。



 ヒナセ  (独白)鳳翔《おかあ》さん? ……いない……?
      (大和を見て)大きくなってる……成長期に入った?
      鳳翔《おかあ 》さん(部屋の様子を見て)……見回り? ……大和を置いて……?



       ヒナセ、部屋をそっと出ていく。
       他の部屋の扉を順にそろりと開け、中をうかがうが、どこにも鳳翔はいない。
       (捕捉:赤子と子供がいるので部屋割りが若干変更になっている。
        鳳翔と大和、隼鷹と武蔵、長門と赤城、日向は掘っ立て小屋。他は3つの駆逐艦部屋。
        電は基本的には駆逐艦部屋だが、ときどきヒナセの部屋に回収されている)



 ヒナセ  (独白)どこに行ったんだろう……。



        別のところへ。



 ヒナセ  (どこだろう?)
      (食堂……かな?)



       思い当たるところを見て回るが、鳳翔はいない。



 ヒナセ  (まさか……)



       向かった先は司令官室。
       艦娘相手にあまり意味はないのだが、足音を忍ばせて、司令官室に入る。
       引き戸の桟がきれいに磨かれているので、音もなく開く。



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ちょっとだけ……

Date: 2020/09/27(Sun) 06:19 [1409]

 へっぽこ書架の一部に手を入れました。

 ま、あれです。
 スマホでの表示崩れが解消したと思います。

 ちゅーてもやったのは艦これ駄文のみ。

 テスト的にやってみただけなのですけど、HTMLのheaderにmetaタグ入れるだけなんで、一気に40ファイル分作業しちゃったという次第。

 やはりある程度はレスポンシブなサイトににする必要があるよねぇ……ってヤツです。
 PC版表示してもらえたら、表示崩れってすぐに直るんですけどね。
 それはともかく。

 今回やったのはあくまで暫定処理。
 時間が取れたら本格的に、レスポンシブサイトへの移行を考えていこうかなとか。

 んでは。


 PS:大鬱期からなんとか脱却気味です。
    毎日少しでもいいから先に進めることが肝要かと。

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リハビリ。

Date: 2020/06/19(Fri) 15:35 [1408]

 ここひと月ほど、頭の中にあるものを書き出すことができなくて、毎日がとてもツラい……(吐露。


 『あの桜並木の下で』
 さて、いつぐらいの話にしようか。前期の終わり頃か、中期の初め頃か。
 ま、そのくらいのお話。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ねぇやなぎはら、ちょっと訊きたいんだけど?


なぁに? 貴ちゃん。


そう、それだ。


何が?


その『貴ちゃん』


はい?


アンタさ、いつからアタシのこと『貴ちゃん』って呼ぶようになった?


え? ……そうねぇ……。


少なくとも、2号店に転がり込んだ時には、呼んでたわよね。


転がり込んだ……って、人聞きの悪い。
あなたが『住んで欲しい』って言ったから、渡りに船で、住まわせてもらったけれど。


まぁ、そうね。
おかげであのころはとても助かりました。
卒制にも専念できたし。


私の卒制は、あなたのほど大きくはなかったから、そこも丁度良かったわね。


まぁね……って、話が逸れてる。


あら、めずらしい。話を逸らすのはあなたの専売特許で、逸れたら逸れたでいい……ってスタンスなのに、今日は引き戻すのね。
何か気になることでもあるの?


気になるというか……気になったら、ジクジクといつまでも考えるようになっちゃったから、気持ち悪くてね(肩をすくめる)


なるほど、それでなのね。


まぁね……。
……4年の時にはもう呼ばれてたのは、まぁいいとして、いつぐらいからだったかなぁってね・……というかだ。記憶の中にないわけですよ。


?(首をかしげる)


アンタから『岩下さん』って呼ばれてた記憶が。


(ああ なるほど、と頷く)


でしょうねぇ(ころころと笑い始める)


ん?


うふふふふ……


んんん?


だって、呼んだこと、3回しかないもの。


はぁ? ……そだっけ?


ええ、そうよ。
あなた、私が初めて呼んだとき、無視したじゃない。


……え……そう……だっけ?


ええ、そう。
聞こえなかったのかしら? と思ってもう一度声かけたら、一瞬だけこっちをチラッとみて、そのまま無視してくれたし。


……(あー、なんか思い出したぞ、いう顔になる)


あんなにあからさまな態度、他人からされたのは生まれて初めてだったから、ちょっと驚いたわよ。


いやー……なんといいますか……。
その……。


驚きすぎてちょっと固まってたら、丁度そこにカホリが入ってきてね。


……ぁっ……。


ふふふふ……思い出したわね?


(ち……っとあからさまに不機嫌な顔になる)


あなたと私を交互に見て……何が起こってるのか、察したんでしょうね。


いきなりヘッドロックかけやがって……アレ、すごく痛かったんだから。


驚いて暴れるからよ(ころころ笑う)


……ふん。


あの時、カホリがあなたのこと『貴子《たーかこ》っ』って呼んだから、あなたの名前を再認識したのよね。


あの時は、取りなしてくれて助かったよ。
カホリさん、容赦ないからさ。


あら、そうなの?
あとでお願いして、同じことをやってもらったんだけど、ゼンゼン痛くなかったから、そんなものだと、今まで誤解してたわ。


はぁ? アンタも物好きだね。……てか、カホリさん、相手をちゃんと見て対応してんだよな。……そっか……あの時か。


ええそう。
あの時とっさに『貴ちゃんは何も悪くないから。私が貴ちゃんに失礼なことをしちゃったから』って言っちゃったわよね。


ははーん……いきなり2回も『貴ちゃん』って言われたから、そこからはどーでも良くなってたワケね、アタシは(ため息)


なによそれ、他人事みたいに(コロコロ笑う)
……で後日、『岩下さん』って声をかけたらやっぱり無視されちゃったから、思いきって『貴ちゃん?」って言ってみたら、あなたこっちを振り返って、すごい形相で私を睨んだわよ。さすがにアレは、びっくりしちゃった。


……機嫌が悪いときに声かけてくる方が悪い。


(肩をすくめて)そういうところ、昔からよね。
あなたの事情なんて、誰にもわからないのに。だからだんだんとお友達が減るんでしょうに。


べっつに……友達なんざ、一生に2~3人いれば十分だよ。
知人くらいまでの距離感でちょうど良いんだって。


そういうところ、昔も今も変わらないわよねぇ。


別に変えようとも思わん。
現状、アタシの世界は飽和状態だからね。
これ以上何かを増やそうなんて、これっぽっちも思わないよ。


そう。
それならそれも良いんじゃない?
(小さく息を吐く)……私が憶えているのは、その3回ね。
つまり、大学1年の頃からよ。
まさか、その3年後からしか記憶してないなんて、思わなかったけど。


…………。


記憶がないってことは、さほど気にしてないってことなのね。


……そうかもね(肩をすくめる)


ちなみに、カホリを呼び捨てにし始めたのは、つい最近よ?


え? そうなの?


ええ、最近までちゃんと『カホリさん』って言ってたわよ。
同期とはいえちょっと年上だし、


アンタとは4つ差だっけ?


友ちゃんの2コ下だもんね。


なるほど。


あなたは、カホリのこと、呼び捨てにしないのね。


んー。……なんとなくね。ま、呼び捨てにすると『小僧がいっぱしの口叩くな』って叱られるし。


あら、きびしい(クスクス笑う)
……というか、あなた。基本年上の人には礼儀正しいわよね。


そーでもないよ。


そう?


たぶん。


そうね……慇懃無礼に振る舞うことができるもんね。
研究室の先生たちへの態度とか。


……ふん。


……あなたから初めて呼ばれた時、いきなり名字呼び捨てだったから、それもすごく驚いたけど、なんとなく嫌じゃなかったのよね。


……だからか。


ん?


なんか、嬉しそうに返事した。


あら、気が付いてた? というか、憶えてくれてたのね。


まぁ……あの時アタシ、ちょっと緊張してたからね。


ええ、知ってる。
だから、すごく嬉しかったのよ。


……さいですか(毒気を抜かれた顔)



--------------------------------------------------------------------------------
 オチはなく。
 この二人、たぶんカホリさんがいなければ、今の関係にはなっていなかったのではないかと。

 ワタシはこの二人は、肉体関係ではなく、精神的な恋人同士として描き続けています。
 貴子の方は秋子に対する恋愛感情があったので、一時期ちょっとしんどかったようですが。兄とくっついちゃって家にいてくれるから、これが着地点だな、と折り合いを付けたようです。
 秋子は完全にノンケなので、肉体関係も含む恋人同士にはなれないと分かっていて、その上で貴子の傍から離れがたくて。そうこうしているうちに友則兄ちゃんが好きになっちゃったって人なのです。まぁつまり岩下兄妹込みで引き入れちゃった、情の深い女ですな。コワイコワイ。

 まかり間違ってこの二人がくっついたなら、関係は長続きしなかったんじゃないかな。女同士だから……ということではなくて。
 放浪野良猫とお母んなので、このくらいの距離感がちょうど良いんですよ。きっとw


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6月ですね。

Date: 2020/06/01(Mon) 02:25 [1407]

 でも、夜は寒くて、まだまだ火鉢が手放せません。

 そして2日前に、無事誕生日を迎えました。
 この1年は魔の歳だったので、それはそれは気をつけて生きてましたが、ご存じ(?)のとおり、メンタルやっちゃうし、帯状疱疹で寝込んでたりもしましたし。…まぁなんだかやわくちゃで。


 まぁ今もなんだかんだでメンタルヨワヨワのわやくちゃなんですが。


 …世の中もコロナ禍でわやくちゃだし。
 コロナ禍と言えば、お隣の市が、緊急事態宣言解除の今、またクラスタが発生してたりして、大変なことに。
 実のところ、宣言中の方が外出できてました。今の方が怖くて出掛けられない。

 もっとも、めったやたらに出掛けてたわけではなく。
 毎日食事を作れる状態ではないので、晩メシだけでも…と、週に1~2回、来客の少ない時間帯にメシ食いに出てたくらいですが。

 ああ、食洗機とは言わないから、せめて食器乾燥機だけでも買おう。
 でも食洗機欲しい。あれがあるだけで、たぶんいろいろ違う。いっそもう、食器棚全体が乾燥機だったら良いのに…とか。

 ……誰か、ウチに嫁に来ませんか?(撲殺。


 そんなことを思いつつ…。
 ……とりあえず、岩下貴子の呪いは回避したようですが、まだなんとも言えないので、さらに用心して生きていく所存です(苦笑。

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拍手ロクが流れてしまった…。

Date: 2020/05/28(Thu) 20:25 [1406]

 …1月が丸ごと……。


 だからあれほど溜めるなと…。

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そういえば…

Date: 2020/04/28(Tue) 13:49 [1405]

 艦これ。
 2月終わり頃にネジ以外の資材資源を完ストさせて、以降休止しています。

 こう言っては何ですが、正直、気持ちが楽になりました。
 ルーチンワーク化して、デイリーとウィークリーに追われる日々になっていたので。

 全員装備も外しちゃって、編成も解いて。
 艦体にいるのは、キャップを外した鳳翔さんと電のみ。首席秘書艦と初期秘書艦(ヒナセ基地と同じ扱い。

 これで終い……とした日、明日から自分はどうするんだろう……と、ちょっと不安だったんですけど(4年以上同ルーチンでプレイしていたので)、『やらなくていい』というのが超楽で、ああ、やっぱり艦これが自分を圧迫してたか……となりました。

 ほんじゃま、二次創作の方は? と言われれば、

 こちらもさほど心配なく。
 書きたいとき、書けるときに書くことができているので、大丈夫のようです。
 ……こっちは6年くらいジワジワやってんだから、心配するに及ばなかったわけか、そうか。

 武蔵と隼鷹の物語は自分の中では描き尽くした感じですが、そもヒナセの物語は断片的にしか表に出していないので、ここを詰めていくと、否が応でも隼鷹も武蔵も物語に出てくる仕様になっています。
 ま、書くかどうかは今後の状況次第ですけども。
 いまのところ新しいジャンルや作品に、二次創作をするほどハマる気配もないので、しばらくはチマチマやってんじゃないすかね?

 よーわかりませんけども(関西的常套句。

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4月に入って…

Date: 2020/04/28(Tue) 13:29 [1404]

 ほぼ毎日、二階の寝室にいるワタクシ。

 いえいえ別に体調が悪いとかではなくて、単に寝室が明るくてあたたかくて見晴らしがいいので、仕事がしやすいから……というだけの話でして。

 1階の仕事部屋は、絵を描いたりプログラムをしたり……という、脇目も振らず一点集中する環境になってんだなぁ…と痛感しました。悪く言えば、息もせずに集中する場所といいますか。

 風が吹かない場所で、今の仕事はできねぇや…ってなってます。


 一段落付いたら、隣の元模型&本部屋を本格的に掃除しちゃって、使えるようにしたいかなぁ。
 簡単なデスクとノートPCを置くか、フジ子ちゃん(メインPC)を設置するか。
 メインPCを買い換えても、フジ子ちゃんはまだ使えそうなので、二階据え置きのサブ機にしてもいいかもしれませんね。

 あとまあ、このベッドの上で仕事してるというのも悪くないなぁ、と思っている次第。
 ベッドと言うよりは、半分の長さの台でいいんですが。
 
 床から立ち上がるのは大変だけど、ベッドの高さからなら立つのは楽なんですよね。
 加えてたぬ子さんがくっつきたいときにくっつける利点が(たぬ子さん的には)大きい(ようで。

 もともとそういう環境を作りたいと思っていましたし、そろそろPCの買い換えもしないといけない時期なので、検討する時がきたのかも。

 逆に。
 下の仕事部屋の方を、簡易バージョンにするという手もありますね。
 応接間兼資料部屋……とか。

 ま、落ち着いてから考えよう。

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3月になってた。

Date: 2020/03/07(Sat) 01:33 [1403]

 Twitterで『マリみて版深夜のお絵描き60分一本勝負』こと『マリみてワンドロ』が始まりまして、週に一度の息抜きで参加してます。

 よくあるワンドロと違うのは、開始30分前にお題が出るところ。
 以前、ニコ動とかで流行っていた『安価放送』(配信1枠目開始10~15分頃にコメントルーレットでその日のお題を決め、プラス2枠で描いてそれぞれの方法で投稿、4枠目から配信主が順に紹介していく形式。『安価』はアンカーの隠語らしい)みたいで緊張感があるので、とても楽しいです。

 よくあるワンドロは、12時お題発表・22時開始が多くて、お題発表から開始までの10時間で、どういうネタ・構図にしようか考えたり検討したりできるので、それも面白かったりするんですけども。

 個人的には安価放送のほうが好きだったので、『マリみてワンドロ』が楽しくて仕方がないというね。


 ご存じのとおり、ワタクシは『マリみて』ではSSを書く人なので、祥子さま、蓉子さまはSSで参加しましたが、他のキャラは今のところ絵のほうで参加してます。
 …で、気が付いたのが、

 自分の中でしっかり咀嚼できてないキャラは、物語を即席で書けない

 …んだな、ってことでした。当たり前か。

 先々週が由乃さん、先週が菜々ちゃん、そして今週が令さまだったので、来週はたぶん江利子サマだろうなって予測をたてつつ、でも何書(描)くかはその瞬間まで決めない方向。

 今のところ皆勤参加しているので、今後もできるだけ参加できたらええなぁ、というところでw

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TOPページを…

Date: 2020/02/05(Wed) 01:32 [1402]

 …こっそり更新。

 そろそろTOP絵を掛け替えようかと思った。
 以前の様式に戻して掛け替えてみたら、なんだか地味に見えた。
 なんだかじゃないよ、マジに地味だ。色味がない。

 …てことで、ちょっと派手な感じにしようと思った。
 なら、スライダー付けて、絵をいくつか表示できるようにすれば良いじゃん。<思ったこと。

 …TOPに通頒リンクがなくなっちゃった。
 じゃ、それにしよう。
 そうしよう。

 サムネ作って探してきたJavascriptと一緒にサーバーに上げて、調整して……2時間後。
 思ってた感じのモノができあがり。

 はやくこうすりゃ良かったなぁ……と思った。





 まぁいいや。できたなら。

 

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新年明けました。

Date: 2020/01/02(Thu) 17:03 [1401]

 2020年ですね。そして子年です。干支のてっぺん。
 昨年春にメンタルやっちゃって、以来のそのそしてます。なので今年の正月は超簡易版。
 雑煮とか作りましたが、そもそも出汁をちゃんと取ってないわ、牛蒡買い忘れて入ってないわ(風味が足りない。
 その程度には簡易版です。

 うっとこは正月にはブリが欠かせないのですが、正月だけ食うブリの昆布〆刺しも1日分しか作りませんで、すでに食い尽くしました。
 でも今年のブリはとても美味かった。天然モノの皮付き。マジ美味ぇな。
 数年ぶりにクワイが手に入ったので、これは外せぬ…と煮てます。苦くて美味しい。
 あとは伊達巻き。これは絶対に手作りなのです。これのために年末早めにタマゴ屋にタマゴ買いに行きました。

 艦これは、大晦日の最終更新時に1140位台だったのが、元旦の朝更新で5400位台に転げ落ちてて(・ω・)て顔に。
 朝5時以降によたよたマンスリーを消化して、同日夕更新で493位になっててさらに(おωお)こんな顔になってました。
 乱高下しすぎだろ。
 2日17時現在で、1025位。ま、こんなもんですね。このあとズルズル順位が下がって、各海域ボスを攻略したらちょっとだけ上がって…って感じになるのでは(毎月そうなので。
 最終的には2000位くらいでオチつくような気がします。わからんけど。←


 さて、新年初更新恒例の【今年の毛布】なんですが。
 ここで宣言すると、たいていミッションコンプリートできない…というイヤなジンクスがあるので、もうたいがいに黙ってろ…って感じです。
 ……そうだなぁ……(言うのかよ)

 今年は雪花菜(おから)を炊きたいです(ぇ。

 母の雪花菜がものすごく美味しくてですね。時間が経ってもべしゃっとならずに、いつまでもフワッフワな雪花菜だったのです。
 それを再現できたらなぁ、と思ってます。
 …くそう、雪花菜だけは引き倒してでも習っておくんだった。なぜかどうしても教えてくれなかったんですよ、雪花菜の味付け。
 一応コツは聞いてますが、さてどうなることか。


 当たり障りのない【今年の毛布】を述べたところで。
 今年もよろしくお願い致します。

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【拍手】ぱちぱち、ありがとうございます!>2019年 11月 24、25、12月 7、11、14、25、28、31

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風呂とタバコと傷心と

Date: 2019/12/22(Sun) 08:45 [1400]

するっと5分ライティング。

『あの桜並木の下で』たぶん中期くらい。
メルボルンの愛人宅。
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○バスルームにて。

 カホリ  (スッパで入室。ここんちの風呂は日本式)……ん?
      (くんくんと匂いを嗅いで)……あんのくそったれが……。


○カホリの寝室。貴子がベッドで大型猫類のように寝転がっている。

 カホリ  (バスタオル姿でズカズカ入ってきて)ガン! このバカ小僧!!
      (ごん! と貴子の頭にゲンコツ)


 貴子   (完全に不意を突かれてものの見事にゲンコツを喰らう)……ぎゃ!
      ……あにすんだよー(頭を押さえながら)


 カホリ  なんべん言ったら分かる! 風呂の中でタバコ吸うんじゃないわよ!!


 貴子   えー? いいじゃんそのくらい。


 カホリ  ものすごい匂いなんだよ! 湯が!! つか、湯気が!!


 貴子   ふーん。


 カホリ  この小僧……。アンタはよくても、次以降使う人間が臭いでしょうが!
      人んちに上がり込んで無為徒食してんなら、家主にちったぁ気を遣え、このバカが!!(ふたたび「ごいん!」とゲンコツで叩く)


 貴子   いたいいたいいたい。


 カホリ  痛いように叩いてんだから、当たり前じゃ!!
      はー……なんで秋(しゅう)ちゃんは、こんなの平気で飼ってんだろね、ったく。


 貴子   あれはあっちが転がり込んで来たんだよ! 知ってるでしょ(めちゃくや機嫌が悪くなる)


 カホリ  そーねー。兄さんの嫁になりにきた奇特な子よねー。
      ……てかだな。なんで風呂桶の中でタバコ吸いたがるかね、この子は(どさっと貴子の横に座る)


 貴子   (ギー…と威嚇しながらも)気持ち良いこと二つ掛けして何が悪……


 カホリ  悪いから今怒られてるんでしょうが!!
      タローが学校から戻ってくるまでに、風呂の匂い落とせ! このくそガキ!


 貴子   水掛けたら簡単に落ちるんじゃないの? ニコチン、水溶性だし。


 カホリ  それを、アンタがやんなさいつってんの! 汚したら綺麗にするのが礼儀でしょ。


 貴子   悪しき日本の思考だよなぁ、それ。


 カホリ  日本じゃなくても普通はそうするんだよ。自分ちじゃちゃんとしてるクセに、
      どうしてアタシんちに来たらこれかね。


 貴子   カホリさんが甘やかしてくれるから。


 カホリ  ……なんかやっちゃぁ、叱られてる子はどちらさまかしら?


 貴子   それでもカホリさん、甘やかしてくれるから好き(にひ、と笑う)


 カホリ  (この顔に弱いんだよなぁ、と思いつつ)……風呂桶浸かったら、手が濡れるでしょうが。
      だのになんでやるかね。


 貴子   それはデスネ。まずマッパになりまして。


 カホリ  あん?


 貴子   火を点けてから風呂へ向かい。そして手を拭くためのタオルを持って入ります。


 カホリ  やり方を聞いてるんじゃないわよ。


 貴子   あらそう?(そろ…っとカホリに手を伸ばす)
      吸い殻はちゃんと水掛けてから灰皿に捨ててるから、安全だよ。


 カホリ  (気がついて、べすんとその手をはたき落とす)そんなこと聞いてません。


 貴子   けち。


 カホリ  風呂掃除しないかぎり、ヤらせてやらん。


 貴子   えー・ じゃぁ、風呂掃除したら、一緒に風呂入ってくれる?
      綺麗なお風呂、気持ち良いよ。


 カホリ  風呂はもう結構よ。ふやけちゃう。


 貴子   水もしたたるいいオンナなのになー(クスクス笑う)


 カホリ  (妙に機嫌がいいわね、これは要注意、と思いながら)とにかく。
      今後一切、うちの風呂桶の中でのタバコは禁止。
      誰よりも最後に入って、きちんと掃除するなら……いいや、ダメだ。甘やかすと癖になる、アンタは。


 貴子   ちぇー。


 カホリ  ホンッとに変な子よね、アンタ。


 貴子   同学のカホリさんには言われたくないなぁ(クスクス笑いを止めない)


 カホリ  アーティストってぇのは大なり小なり変人しかないないけど、アンタはその中でも輪を掛けて変人よ。
      こんあ変なの、他に見たこことないからね。


 貴子   そんなことないでしょ?
      カホリさんだってかなり変な人だもん。


 カホリ  変の方向がかなりおかしいのよ、アンタはね。
      アンタといると退屈はしないけど、疲れるのも確かね。


 貴子   (目も止まらぬ速さでカホリを押し倒す)……ね? ヤろ?


 カホリ  (組み伏せられたが、ははん、と気がついて)やなこった。


 貴子   じゃ、こうしてやる(カホリのバスタオルを開いて、がーっと甘噛みする)


 カホリ  ……ったくもう。シて欲しいなら最初からそう言いなさい。


 貴子   ………。


 カホリ  そら図星。気が削がれたでしょ(にや、と笑う)


 貴子   ………(カホリの上から降りる)


 カホリ  『気持ち良いこと二つ掛け』して、気が乗ったか?
      めずらしく今回は夜中に忍び込まないなと思ってたのよ。何があった? 日本で。


 貴子   別に。


 カホリ  秋ちゃん……か。


 貴子   ………。


 カホリ  ホントにバカよね、アンタ。アンタがくっつけたみたいなもんでしょ。


 貴子   ………。


 カホリ  なんで兄さんたち結婚した時、家を出なかったの?


 貴子   ………。


 カホリ  ま、ダンマリでもいいわよ。どうしても辛くなる時ってあるからね。


 貴子   ……カホリさんも?


 カホリ  そーだよ。アンタが最初にアタシを振った時の言葉がね。まだ刺さってんのよ、ここにね。


 貴子   ………。


 カホリ  ………。


 貴子   ……やさしいね、カホリさん。


 カホリ  ……バカタレ。


 貴子   ……ね。


 カホリ  あん?


 貴子   タバコ、吸ってもいい?


 カホリ  却下。


 貴子   ちぇ。


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 …たぶんこのあと、なだれ込んだのではないかなと(へへっ。

 冒頭の「ガン」はカホリさんが激しく怒ったときの貴子の愛称。普段は「ガンタ」と呼んでます。
 「ガンタ」の由来は貴子の姓「岩下」から。
 大学時代、同期等の知人たちから「ガンタくん」と呼ばれていたようですよ。もちろんカホリさんのせいでw

 奇しくも1400回目の更新でした(ここ。

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そして艦これのイベント。

Date: 2019/12/01(Sun) 03:32 [1399]

 艦これイベントが始まりました。
 そして、ワタシはすでに終わらせました。

 今季のイベントは、E1を甲クリアで終了です。
 ほぼ初日で終わらせたったw(難易度低いので。

 ドロップした未所有艦は、神威と択捉。
 所有艦だけどレア系は、明石。

 武蔵建造チャレンジして旗艦を間違ったばかりに、あきつ丸。

 神威が出たので、サラトガの建造チャレンジができますねw
 サラちゃんは心より欲しい艦のひとつなので、余裕があれば建造してみたいところです。
 ……その前に武蔵だけどな(3人目。

 資材を大きく減らさないようにしながら、3日おきくらいにチャレンジして行こうと思ってますw

 …神威出たから、艦これプレイの寿命が延びたな…(二次創作を続けているからプレイしている部分が大きいのでね。

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師走。

Date: 2019/12/01(Sun) 03:02 [1398]

 体調不良に悩まされながら、とうとう師走になりました。
 がんばれ自分。負けるな自分。
 年末には正月用の餅を買うのだ自分。

 毎年、某クライアントからのギャラは、12月上旬に入るよう請求書を出すのですが、今年は諸事情あって契約更新した4月早々に頂いてしまったので、「……正月の餅代が…!!」と気がつくまでがデフォルト。
 うーん、さてどうしよう。
 正月には伊達巻きとブリと雑煮は食べたいからなぁ。

 そうそう。今年はロールキャベツを作りました。
 かなり手抜きで作ったから、味が微妙な感じだけど、時間が経てば味が染みて美味しくなるのかも。

 冬と言えば、あとは豚しゃぶと餃子、ホワイトシチュー。ちゃんぽんなんかもいいですね。
 最近ではずいぶんと包丁の作業に困らなくなってきたので助かります。……一時はどうなるかとおもったもんな。

 今とても欲しいのは『食洗機』ですかね。いろいろ見てますけども。
 とにかく家事の負担をどこまで減らすかが命題になりつつあります。
 『金魚』の製作中も思ってたんですけど、食事を作る行為は合法的にデスクから離れられるきっかけなんです。でも、仕事が詰まってたり滞ってたりすると、精神的に大きな負担になるのも事実。
 せめて食器洗いは自動でもええじゃないかええじゃないか! と踊ってみたりしてますがw

 ワタシは自分勝手な人間なのです。
 お嫁さんが欲しいなぁ…とよく思ってますけど、よくよく考えてみれば、それは「自分が必要な時に必要なことをしてくれる人が欲しいだけ」いうことに気がついてしまいました。
 ホントに身勝手。だからひとりで生きていくことにしよう、と決めました。
 ひとりならば、それ以上の責任はいらない。
 猫と自分だけでいいし、猫がいなくなれば自分ひとり分の責任でいい。
 結局、母が亡くなって6年経ち、出した結論はそれ。

 今後の人生の方針が決まったので、のんびり生きていくことにしましょう。
 ……ま、あと半年ほどは「岩下貴子の呪い下」にいるのでどうなるかわかんない状態ですがw
 これを超えられたら、アホほど長生きする予定なので、せいぜいがんばっていきますか……ってトコですねww

 …とりあえずは、正月の餅代をどうするか、だなww

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Web拍手。

Date: 2019/11/16(Sat) 23:33 [1397]

 自前で付けているんですが、サーバーを移動しました。
 以後、この日記同様、上部に広告が表示されます。

 これでまたサイト内に変なモノ仕込まれるようなら、サーバー自体の引っ越しを考えないといけません。


 帯状疱疹……痛いです……。
 でも、もしかしたら、じわーっと治ってるかも…と、思いたい。
 昼は酷かったけど、今夜はあまりキリキリ痛くない……たぶん……(夜中はどうなるかわかんない。

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【拍手】ぱちぱち、ありがとうございます。>10/15、24、 11/1、4、6、7、13


 …とか言ってたんですけど、よりにもよって、ここのリンクを変更していなかったwww
 修正完了です。


 もし、Web拍手のリンク切れがありましたら、Twitter 経由とかマシュマロからご指摘いただけると有り難く。

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病気に注意な年…。

Date: 2019/11/15(Fri) 23:22 [1396]

 …今年はですね、そもそも「健康に注意」な年なのです。

 春に大きいのをやらかしたけども、終わりも迫った今だからなんかあるんじゃないか? …と警戒してたんですが、やらかしました。

 帯状疱疹。

 痛ぇ、これマジに痛ぇ。
 初めて罹ったので、何が起きているのかしばらく分かりませんで。
 それでも気がついたのが早かったらしくて、とりあえずは入院もせず、1週間抗薬飲んで軟膏塗って様子見してくれ…とのこと。

 …で、病院行った今日から本格的に痛み出して、デスクの前にはいるけど、痛みに耐えてるだけ…というていたらくに。

 神経痛様疼痛があるそうなんですけど、確かに関係ないトコに飛び火して、ぴりぴりと痛い。
 これは確かにしんどいなぁ…というところです。

 いや、これで今年の清算はしたぞ……治れば元気になれる……たぶんな……。

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ちび子4号。

Date: 2019/10/17(Thu) 21:46 [1395]

 ちび子3号。
 本体自体が壊れた…とかじゃないんですが、まぁもうたいがいでWindows update ができなくなってしまって(システムドライブの容量が小さくてもうパンパン)、しかし昨今のNetbook系は、以前ほどの便利さといいますか、まぁそこそこのスペックでそれなりに動き、3年サイクルでスパーンと交換しても惜しくない安価さ…ではなくなってしまったので、思い切って、今回は中古のノートPCを買ってみました。
 中古つったって、スペックだけ見るなら、メイン機のフジコちゃん(本名はWISTERIA)と遜色ないので、歴代のモバイルPCでは最高クラスのスペックとなりました。

 ワタシは持ち運びするPCには、あまり多様な仕事をさせよとは思っていない人で。
 でも、大きさとか重さとかあれこれとか……それなりのこだわりがあったりするので、そのあたりが難しいといえば難しい。

 ・とにかく軽いこと(できれば1000g以内、重くても1300g以内。
 ・かさばらないこと(A4サイズとかでかいし!<今回がA4サイズ。若干でかい。
 ・長時間バッテリー(10時間は持ってほしいけど、そこまでは言わないよ。

 。車からでもAC電源取れるようにしているので、そこのところも抜かりなく。

 そんなこんな条件のもと、今回買ったのが、Panasonicの Let`s note。
 なので、お名前は『みlet`s』あるいは『みれっつ』
 『み』はみやびの『み』ですね。この命名は、むかーしの命名の名残でして、それをそのまま踏襲しているだけです。変えるの面倒だし(ぇー。

 略称は表題のとおりで『ちび子4号』

 モバイルタイプPCとしては、6代目になります。
 「ちび子」って付いてない子が前に2台いるのです。そいつらの名前は『みVAIO』と『れVAIO』でした。
 ちび子1~3号は『みEee』…とても分かりやすい命名ですナ(w。

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