#こんなお話いかがですか

Date: 2019/05/13(Mon) 02:19 [1383]

武蔵と隼鷹のお話は
「知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がして立ち止まる」で始まり「静かで優しい夜だった」で終わります。
https://shindanmaker.com/804548

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 アタシたちが駅の外に出られたのは、もう街が寝静まったあとだった。
 これはまぁいたしかたない。海軍の規則だから。
 鎮守府まではのんびり歩いて十五分くらい。夜中とは言え、人間に見られないよう、近道でもある裏路地を通って鎮守府へと急いだ。
右側からすぅっと冷たい風を感じてそちらを見る。横を歩いていた武蔵がいない。立ち止まって振り返ると、五歩ほど後方で、不思議そうな顔をした武蔵が背の高い塀を眺めていた。
「どしたいどしたい?」
 戻ってそう訪ねると、武蔵はこっちを見て言う。
「……知らない場所のはずなのに、どこか懐かしい気がする……」
 おやまぁ、とアタシは肩をすくめる。でも口から出た言葉はちょっと違ってた。
「気のせいじゃね? 佐世保来んの、初めででしょ?」
 右手を伸ばして武蔵の左手を取り、鎮守府へと歩き始める。武蔵が後ろ髪を引かれながら付いてくるのが、繋がった手から伝わってくる。
(ごめんな。オマエさんのそれ。気のせいじゃないよ)
 心の中でそっと呟く。
 駅から鎮守府に、アタシたちが駅を出た時刻の報告が行ってる。あんまり遅いとあらぬ疑いをかけられて、提督に迷惑がかかっちまう。
 鎮守府に着いて、提督に頼まれたおつかいものを渡したら話してあげる。
 オマエさんが立ち止まった塀の向こう。そこは艦の時代にオマエさんが建造されたドックがあるんだわ。アタシはその横のドックで建造されたんだわ。
 ひゅぅっと吹いたビル風が、海軍のロングコートの上からでも冷たかった。ぶるっと身震いすると、武蔵が繋いでいる手をきゅっと握り返してきた。
 できるだけ足音がしないように、ひたひたと鎮守府を目指して歩く。夜中の佐世保。誰も居ない裏路地。あったかい武蔵の手。
 静かで優しい夜だった。

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 リハビリがてらに書いてみました。

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令和になりました。

Date: 2019/05/01(Wed) 18:33 [1382]

 …個人的には踏んだり蹴ったりな感じではあるんですが。
 まぁこのあたりの話は後日いろいろ確定してからって感じで(は?

 …で。
 令和に入ってすぐくらいに、唆されたので、ちょっと録ってみました。

 【うたってみた】さよならごっこ【どろろ ED TVサイズ】

 …録って思った。
 もっと声に合った(音も高さも)ヤツ録ろうや自分。

 そう言ったところで、なかなかないのも事実なんですが。←
 一部、しれーっとオクターブ上げて歌ってますが、まぁ笑い処ってトコで。


 そんなこんなで、令和もよろしくお願いします。

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君と見る。

Date: 2019/04/19(Fri) 02:57 [1381]

 思えばこれが……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

○岩下家 離れ“あずまや” 真夜中

       音を立てないようにそっと開けられる“あずまや”の玄関引き戸。
       暗がりの中、柳原秋子が足音を殺して入ってくる。
       その右腕には何かがそっと抱えられていて…。



 秋子  (三畳の前室からアトリエ内部を伺いながら小声で)貴ちゃん?



       前室とアトリエを隔てているのは、
       模様ガラスがはめ込まれている枡格子戸とアトリエ側に吊されたカーテン。
       それら向こうにあるアトリエは暗く、貴子の反応もない。
       秋子、できるだけ音を立てないよう、枡格子戸を開け、アトリエ内部に入る。



○同内部 貴子のアトリエ兼寝室

       アトリエは庭側のカーテンが少し開いており、そこから弱い月明かりが
       入ってきていて、いろいろなもののシルエットが浮かび上がっている。
       背をややげたカウチベッドで眠っている貴子。
       その足のほうには天井から不自然に吊されて閉じられたカーテン。
       小さな座卓の上に散乱した絵の具と道具。床にも絵の具や筆が散らばっている。
       眠っている貴子の横にはベッドと同じくらいの高さのサイドテーブル。
       その上には灰皿と煙草の缶と片手でも火が付けられるように細工された木製の大型マッチ箱。
       秋子はまず抱えているものたちをサイドテーブルの上に置き、
       それから灰皿たちをすべて下ろす。
       一緒に下げてきた布袋の中からいくつかの容器を取りだして、サイドテーブルに
       並べてから、起きる気配がない貴子を覗き込む。



 秋子  (鼻の前に手の指、甲側をかざして)……。
     (独白)熱が高い……(チラリとサイドテーブルの上に並べたモノを見る)
     (独白)起きたら食べてくれるかしら……いえ、勝手に入ったって怒って投げ捨てるわね、きっと。



       暗い部屋の中にふわりとした香りが広がる。


○同

       香りに誘われて貴子がうっすらと目を開ける。
       暗闇の中に誰かのシルエット。
       ギョッと目を見開く。



 貴子  ……っっ!!



       とっさに飛び起きようとするが、体が動かない。
       息が乱れる。



 秋子  貴ちゃん。私よ。



       シルエットは秋子だと気が付いて、少し力を抜く。
       起き上がることは止めたが、しかしチリチリとした攻撃的気配を隠さない。



 貴子  (息荒く掠れ声で)……見た?(秋子を睨みつける)


 秋子  ……いいえ。何も。カーテン、かかっているわよ。


 貴子  (言われたカーテンのほうに視線をやり、ホッと力を抜く)


 秋子  それに暗いもの。
     そもそもあなたが制作している途中の作品を、
     私が覗き込んだことなんてあったかしら?


 貴子  ……一回だけ。


 秋子  ええ、そうね。あれ以来やってないわよ。


 貴子  ……うん。
     ……。
     仕事……年度末だから、忙しいんじゃないの?


 秋子  そうね。でも今日はちょっとだけ早かったのよ。
     ……で、土手の桜並木のところ、通ってもらったの。


 貴子  ……だから匂いがするのか。


 秋子  それもあるけどね……酔客かしらね。枝が折られて落ちててね。
     拾ってきちゃった(視線を転じる)



       秋子の視線の先には、桜のひと枝。
       それはやや大きめで、倒れないようにと大きな花瓶に挿し入れられている。
       床に置かれているのに十分な高さがある。



 貴子  なるほど。
     折るヤツは許しがたいけど、花見ができたのはまぁ……


 秋子  でね。せっかくだからと思ってね(サイドテーブルに視線を転じる)


 貴子  (秋子が見たほうに目をむけて)……。


 秋子  おなか、空いていないかしら?


 貴子  窓……開けて。


 秋子  肌寒いわよ?


 貴子  空気が篭もってる。


 秋子  そうね。春らしさが欲しいわね。


 貴子  うん。



       秋子、すらり立ち上がり、文机の向こうの窓を開ける。
       さぁっと風が部屋に入り、油絵の具の匂いが篭もった空気を洗い流す。



 貴子  (ゆっくりと深く息を吸い込んで、のろのろと起き上がり)
     ……春……だね。



       貴子、手元明かりを付けるが、光量は極限まで絞ってあり、
       蝋燭よりもやや暗い明かりが部屋の中に浮かぶ。
       サイドテーブルに並べられた、タッパー容器に入ったおにぎりと玉子焼き。
       5センチくらいの長さに切られたキュウリの糠漬け。
       そして1合瓶冷酒。
       貴子の横に戻った秋子が、おおぶりの猪口を貴子に持たせてやり、
       支えることができたことを確認すると、
       その猪口にそっと酒を少しだけ注いでやる。



 秋子  糠漬けから……よね。


 貴子  (酒で唇を湿らせて)……うん。


 秋子  (猪口を受け取って、キュウリの糠漬けにVの字に二本差した爪楊枝を持たせてやる。


 貴子  (もしゃ…とキュウリの糠漬けを一口囓る。
      しばらくもしゃもしゃと咀嚼してゆっくり飲み込み)……いい香り……。
     (小皿の上にキュウリを置いて、その横に置いてある猪口と取って酒を口に少し含む)
     ……ふー……(桜に視線を転じて)……良い香りだね。


 秋子  (酒とおにぎりを交互に口に入れながら)……そうね。


 貴子  風も、気持ちいいや(きゅ、と猪口をあおる)


 秋子  おかわり、いる? それともおにぎり?


 貴子  うん……おにぎり……かな。


 秋子  はい、どうぞ?(切ったラップで下方を包んで、それを渡す)


 貴子  あいかわらず、手際が良い。


 秋子  あら。おにぎりは、できれば手で掴んで食べたいじゃない?


 貴子  そうね。
     ……やっぱ、花見には……冷えた握り飯と冷酒だなぁ。


 秋子  うふふふ……貴女が教えてくれた最初のおご馳走だったわ、これ。


 貴子  実家でもっと良いモノ食べてたでしょ。


 秋子  「おご馳走」ってそんなものじゃないじゃない。


 貴子  まぁね……。



       貴子、おにぎりをほんの一口囓って、ゆっくりゆっくり咀嚼する。
       秋子、その様子を見ながら、満足そうに目を細めて、おにぎりを食べる。



 貴子  ……塩加減がちょうど良い。


 秋子  あなたに鍛えられたもの。


 貴子  そうだったかね?(おにぎりを半分ほど食べてテーブルに置き、
     また猪口に持ち替えて酒を少しだけ飲む。目の周りが薄紅色に染まる)


 秋子  (酒を注いでやりながら)ほどほどにしておいてね。


 貴子  ……ふん……(少し鼻白んで)
     (ふと、という感じで窓の外に視線を転じる)……来年は、外で花見をしたい……かな。
     ……できれば……そう、できればね(猪口を置く)


 秋子  (その言葉に小さな不安を感じながら)できるわよ。
     来年と言わず、もっと先までお花見がしたいわ。あなたと。


 貴子  子供らは参加させないんだ?


 秋子  なあに? 春花も参加させたいの?


 貴子  ……そういうわけでは。


 秋子  中学に上がったら、それもいいわね。
     でも……それとこれとは別にして欲しいわ。


 貴子  (のろり、と秋子に視線を転じる。
      その言葉の意味を考えていたが、うっすら苦笑して頭を小さく振る)
     アンタにゃ兄貴がいるでしょうが。


 秋子  それとも別よ。私はあなたと二人きりでお花見がしたいの、これからもずっと。


 貴子  ……もう岳(ガク)もいないのに……。


 秋子  だったら蜂(ホウ)を連れて行けばいいわ。


 貴子  あいつはダメ。庭より先に出たことないもん。


 秋子  そうね、岳に比べて行動半径が小さいわよね。……あ、でもちょっと前に
     商店街の角のあたりでよく似た猫を見たわ。鈴も付いてたから、峰だと思って
     声をかけたのに、しらんぷりで路地に入っていったっけ。


 貴子  ……外は危ないから、出ちゃいけないって、いつも言ってんのに……もう。


 秋子  (苦笑して)……なるほど。あなたが峰を甘やかしているのね。


 貴子  昔と違って、車多くなったし、みんな飛ばすからね。そうじゃなくてもアイツ、
     トロッとしてるから。


 秋子  ……そうね。


 貴子  (最後のひとつの玉子焼きを手に取って頬張る)……来年……さ。


 秋子  (貴子を見る。ほの暗い部屋にうっすらとその姿が浮かび上がっていて、
      それが今にも消えてしまいそうな気がする)


 貴子  見に行こう。あの桜並木。


 秋子  ……。


 貴子  あの桜並木の下で、飲んだり、食べたり……もっと桜の匂いのするところで……。
     きっと美味いよ。もっと美味い(ゆっくりと噛みしめるように咀嚼する)


 秋子  ええ……そうね。
     あなたとまた……あの桜並木を……。



       貴子のアトリエ。暗がりの中。
       冷えたおにぎりも、玉子焼きも、キュウリの糠漬けも食べ尽くし、
       残った冷酒をゆっくりと時間の許すまで飲む二人。
       窓から時折吹き込む風はまだ冷たい。
       今年は花冷えが長く、桜の花もまた長く。



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 そしてこの年の冬に……


【拍手】ぱちぱち、ありがとうございます!>3月28日

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光の旋律【うたってみた】

Date: 2019/04/09(Tue) 00:23 [1380]


【光の旋律】

 0録なので、音取りはしましたよ状態。ちょっと録り直して微妙に小マシな1録です。

 最近はホントに歌ってない上に加齢もありまして、音が安定しなくなりました。
 最近は女性ヴォーカル曲ばかりやってるから、自分が安定して出せる高さじゃないってのもあるかもですけど、それ以前に声のピークが過ぎた感じがします。
 発声を支える筋力も落ちてますし腹筋も背筋も。…特に背筋がめっきり弱りました。

 もう縁側でひなたぼっこして余生を送りたい…(マテ。

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ひうがししょぉ と ひぶりがた・03-3

Date: 2019/04/06(Sat) 05:53 [1379]

 …ずいぶん間が開いてしまった…。
 
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
○数日後 司令官室 夜
        日向がヒナセに対峙している。



 日向   困ったことになった。

 ヒナセ  なに?

 日向   ちょこれいとが足りない。

 ヒナセ  ………。

 日向   さらにだ。艦医を呼んで欲しい。

 ヒナセ  ……それはまた物騒だね。明石じゃダメなの?

 日向   明石でも対応できるが、ちょっと可哀想でな。

 ヒナセ  ……日振たちか。

 日向   そうだ。このままでは虫歯になってしまう。

 ヒナセ  寝る前に歯を磨かせてないの?

 日向   いや。それはやらせている。食事やおやつのあとも、できるだけ磨かせてはいるんだ。

 ヒナセ  んー? じゃ、どこに虫歯になる余地が?

 日向   その歯磨きのあとだ。問題は。

 ヒナセ  んん?

 日向   チョコを欲しがるんだ。

 ヒナセ  それは意味がないのでは?

 日向   おりこうさんなことをしたから、チョコを食べなければならない、と
      無茶苦茶な持論を展開してきた。

 ヒナセ  それは確かに無茶苦茶だねぇ
      ……あ……

 日向   ん? なんだ?

 ヒナセ  あー……あーあー……そういうことかー!

 日向   ??

 ヒナセ  ヒナタ。

 日向   な…なんだ?

 ヒナセ  (肺の中の空気を強き吐き出して)可哀想だけど、虫歯にしちゃおう。
      ちょっと痛い目見ないとダメだと思う。

 日向   し……しかし……。

 ヒナセ  見た目は子供だけど、中身は子供じゃないんだ……いや、違うな……
      (手で顎を支えて考え込み)とにかくだ。見た目と行動に欺されてはいけない。

 日向   ふむ?

 ヒナセ  やはり海防艦だなぁ。クレバーだ……いや、crafty か、この場合は。

 日向   クラフ……ずる賢いか……なるほど。

 ヒナセ  ちょっと甘やかしすぎたかな。
      どのみち、この基地に置くことになるなら、規律と躾はしておかないと。
      あー……こういうことか、レーコさんが言ってたのは。

 日向   カワチ提督から何か言われてたのか。

 ヒナセ  言われてたというか、忠告をね。
      そんなわけだから、チョコあげていいよ。そして明石に治療させよう。

 日向   ……海防艦たちが気の毒になってきたな。

 ヒナセ  んにゃ。これいじょう増長させると、本気でこっちをナメてくるからね。
      そうならないうちに先手を打たないと。

 日向   ……(不満顔)

 ヒナセ  これ命令。OK?

 日向   Aye-aye ma'am....


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ひうがししょぉ と ひぶりがた・03-2

Date: 2019/02/27(Wed) 12:23 [1378]

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 ……そして討ち入り(違。

○ヒナセ基地農作業小屋 日向、日振、大東
        日向が布バケツ片手に農作業小屋に入ってくる。
        内部には薪ストーブが焚かれており、ストーブの上には大きなヤカン。
        湯がたっぷりと沸かされている。ストーブそのものには二重の柵。
        そして一段高くなっている三畳ほどのスペースには布団が敷かれており、
        日振と大東がすやすやお昼寝中。
        日向、眠っている二人を見て、ホッと息を吐く。
        ヤカンからお湯を取り、タオルを二枚洗いぎゅっと絞ってから
        二人が眠っている横に腰を下ろして……



 日向   (掛け布団の上からそっと撫でるように叩き)そろそろおやつだぞ。



        日振型たち、ぽにゃ…と目を覚ます。



 日向   まだ寝ていたいなら、それでもいいが。

 日振   (両手をついてうーんとネコのように伸びをし)うー……。

 大東   (眠くてたまらないがおやつは食べたい)おやつー。

 日向   では、顔を拭け。目脂やヨダレが付いている(先ほどのタオルを広げて渡す)。

 日振型  はぁ~~~い……(大人しく拭く)

 日向   (使い終わったタオルを受け取って)よし。じゃ、おやつをやろう。



        布バケツにタオルを入れ、そして大きなビニールの袋を取り出す。



 日向   (袋の中から、オブラートに包まれたチョコレートタフィーを出して…)
      昨日間宮が来たからな(日振と大東の口の中に、タフィーをひとつずつ押し込む)



        日振と大東、口の中に入れられたモノをしばらくモゴモゴしていたが、
        急に目が見開いて「きらーん」となり、全身を震わせる。



 日向   (真剣に様子を見ている)

 大東   ひゅひゅひゅひゅ……

 日振   ししょししょししょぉ……

 日向   (眉間に皺を寄せた渋い顔で)……嫌いだったか?



        日振と大東、自分の頬を、支えるように手で押さえ、
        ぶるぶると顔を横に振る。
        日向はそんな二人を覗き込むように見ている。



 日振   し……ししし……

 日向   ………。

 大東   こここここれこれこれ……

 日向   ………。

 大東   にゃにきょれ……

 日向   ………。

 日振   おぃひい(プルプルしている)

 日向   (真面目というより、怖い顔)………(いきなりニカ、とたぶん笑い)そうか。

 日振   うひぃ!(日向の顔が怖くて飛び上がる)

 大東   はやぁ……!(同様に飛び上がる)

 日向   ……ん?(なんだか反応が変なので小首をかしげるが、気を取り直して)
      もう一つ……いるか?(袋の中に手を入れる)

 大東   (ぱぁぁぁ…と顔がほころび)たべるー!

 日振   (ホッとして溶ける)

 日向   (二人の口の中に、タフィーを入れながら)今日だけ特別に二つやるが、
      明日からはひとつだけだぞ。それも、ちゃんとお利口さんにしていたらだ。

 大東   しゅるしゅるー(口の中でタフィーをもごもごさせながら)

 日振   ひひょぉらいひゅひー(もごもご)



        喋ろうとしてヨダレを垂らす日振型たちの口元を、
        作業用タオルで拭いてやる日向。



 日向   ……食べながら喋るんじゃないと、何度言えば……


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○作業小屋外
        ヒナセとカワチが通りがかる。
        カワチがふと窓越しに中を見て。



 カワチ  ……あれは、なんだい?

 ヒナセ  (中を見て)ん? ……ああ。
      餌付け中だね。

 カワチ  は?

 ヒナセ  チョコだよ。おちびさんたちになかなか手こずっているようだから、ちょっとアドバイスを。

 カワチ  なるほど。しかしそれは悪手では?

 ヒナセ  そぉ?

 カワチ  犬猫じゃないんだから、エサで釣るのはいただけない。
      犬猫ですら、餌で釣って躾けると、碌なことにならないのに。

 ヒナセ  そうなんだ。でも二本足で歩かせたりするじゃない。

 カワチ  芸と躾はちがうからね。

 ヒナセ  そうなんだ?

 カワチ  (渋い顔になって)だいたい君はだな。どうしてそう心の機微に疎いんだ。
      おちびさんたちを自分に置き換えて考えてみたまえよ。

 ヒナセ  うーん…(いちおう考えている)

 カワチ  何か起きたら、君が責任取れよ。

 ヒナセ  え? そんなに重篤なことなの?

 カワチ  そうなるかも知れないってことだよ(やれやれ、と肩をすくめる)


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ひうがししょぉ と ひぶりがた・03-1

Date: 2019/02/18(Mon) 03:09 [1377]

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○ヒナセ基地 菜園
        日向が菜園の一角を丹念に点検している。



 日向   ……ふむ。



        あちこち見ているが、取り立てて異常はない。



 日向   まぁ、大丈夫なようだな……ん?



        なにか見えたような気がして、そちら方面に歩いて行く。
        歩いて行った先は、サトウキビが植えてある区画。
        甘味の一部を賄うために、さほど広くはない面積で栽培をしている。
        サトウキビは日向よりも背が高いが、頓着なく入っていくと、
        いきなり身をかがめて何やら引きずり出した。



 日向   ……やっぱりお前達か……。

 日振   えへへへ。

 大東   うひひひひ。



        無造作に首根っこを持たれてぶら下げられているのは日振と大東。
        手には折り取ったサトウキビ。皮を剥いてあちこち囓った跡があり、
        繊維がモシャモシャと広がった部分がある。
        賤し食いを見つかったにもかかわらず、悪びれない日振型たちを見て、
        日向は盛大なため息を吐いた。



 日向   何度言ったら分かるんだ。サトウキビはつまみ食いしてはいけない。
      これは砂糖を作るために栽培している。つまりみんなの共同財産だ。
      それをつまみ食いするとは何事だ。
      腹を壊すかもしれんし、そうなったら賤し食いがバレて
      提督に頭がハゲるほど叱られるぞ。

 日振   だってーひゅうがししょぉ……

 大東   美味いじゃん!

 日向   言い訳にもなってないな。
      それにだ。ハブでも出たらどうするんだ? もし噛まれたら大ごとになるぞ。

 大東   ハブたんぱく質! おいしい!

 日振   日振もハブ好き!

 日向   ……イヤ、そうではなく……だな……



        話が通じないちびっこたちを前に、途方に暮れる日向。
        しかし、ふととあることに思い至った。



 日向   お前たち……おやつは足りているか?
      昼寝前に食べさせすぎてはいけないと思って、ちょっとセーブ気味だが。
      しかし、起きたら追加はもらっているよな? そう指示を出しているんだが。

 大東   あたいたち、甘いのに目がないんだ。な、ひぶー。

 日振   うん。

 日向   ……いや……そうじゃなく……だな……(頭を抱える)
      まぁいい。とにかく籠に入れ。帰るぞ(日振型たちをいつも入れている大籠を左肩にかける)


 大東   やだー! まだあそぶー!

 日向   ダメだ。そろそろ夕方だ。



        逃げていこうとする大東を電光石火で捕まえて手際よく籠に放り込み、
        さらに日振(こっちは逃げてない)もひょいっと小脇に抱えて歩き始める。



 大東   やだー。まだあそぶー! ししょぉのひとさらいー!!

 日振   大ちゃん……

 日向   ……まったく、人聞きが悪いぞ……。



        日向の背中に哀愁が漂っている。



     ------------------------------------------



○数日後 夜 ヒナセ基地 農作業部屋
        日向がヒナセと喋っている。



 日向   ……というワケだ。

 ヒナセ  なるほど。

 日向   あれはどうにかならんか?

 ヒナセ  うーん……育ちきるまでは仕方ないんじゃないかなぁ。

 日向   他に誰か、面倒をみるヤツがいないか?

 ヒナセ  そうしたいのは山々だけど、君にいちばん懐いているからなぁ。
      ……ああ、そういや、面倒見たがってる子はいるね。

 日向   アレはダメだ。

 ヒナセ  まだ誰とも言ってませんが?

 日向   長門だろう。
      あいつだけは絶対にダメだ。丸め込まれて躾が壊れる。

 ヒナセ  ……ま、確かにね。その可能性は否定しない……というか、「できない」、が正解かな。

 日向   存外、武蔵が適任と思うがどうだろう?

 ヒナセ  うーん…遊び相手なら良いんだろうけどね。さて「育てる」って観点からはどうだろう?
      それなら隼鷹に任せたいところだけど、あいにく彼女は航空隊の練度上げで忙しいからなぁ。

 日向   それ以前に嫌がるな。

 ヒナセ  たぶんね。「ちびは武蔵だけで十分」って言いそう。

 日向   あれのどこが「ちび」なんだか。
      隼鷹は目が悪いのではないか?

 ヒナセ  ……いや、そういうことじゃないよ、決して。

 日向   ? そうか。

 ヒナセ  (こりゃ解ってないな、と肩をすくめる)

 日向   (ため息を吐いて)そういうことなら、もうしばらく面倒見なくもないが、
      もう少しいたずらや賤し食いをしなくなればな。ちょっと目を離した隙に、
      何かしでかしているから、こっちは仕事が滞っている。ゆゆしき問題だ。

 ヒナセ  ……幼児サークルでもこさえますか? いっそもうニワトリ小屋みたいなの。

 日向   ………(渋い顔)

 ヒナセ  それは嫌なワケね。

 日向   閉じ込めるのはちょっとな。

 ヒナセ  しょっちゅう、ひっくり返したカゴに入れてるのは、どこの誰かな?
      アレ見てると、父がヒヨコを伏せたカゴに入れてたのを思い出すんだけど。

 日向   あれは危ないからだ。ヒヨコもそうだろう?

 ヒナセ  まぁね。油断しているとカモメや鳶なんかに盗られたりするからね。

 日向   さすがにあいつらを盗っていくほどの大きな鳥はいないだろうが、
      放っておくと二人で危険な遊びをしてたりするからな。

 ヒナセ  危険な遊び?

 日向   そうだ。わざわざハブを捕まえようと藪に入っていったり、木に登っていたり。
      ……崖からぶら下がっていたこともあったぞ。

 ヒナセ  マジか! それは超危ない。

 日向   だろう。
      大勢で作業しているなら、誰かが見ているからさほど心配はしないんだが、
      少人数だったり私一人だったりすると、やはりちょっとな。

 ヒナセ  むーん………(腕組みして思案する)

 日向   鳳翔を貸してくれてもいいんだぞ。鳳翔の言うことはきっちり聞くしな。

 ヒナセ  それだけは勘弁して!

 日向   なんでだ? 赤城にでも代行させればいいし、そうじゃなくても今は
      秘書業務ができる艦娘がたくさんいるじゃないか。

 ヒナセ  私のモチベーションが下がるから嫌。

 日向   ……君もたいがいに公私混同するよな。

 ヒナセ  ……ちょっと止めてよ。私と鳳翔さんがデキてるみたいな表現するの。

 日向   なんだ。違うのか?
      夜中によく司令官室で逢い引きしてるから、てっきりそうだと思っていたぞ。

 ヒナセ  ヒナタ!

 日向   まぁ、そんなに怒るな。

 ヒナセ  あれはね、仕事が遅くまで引き伸びちゃった時に、夜食を持ってきてくれるだけです!

 日向   まぁそんなにムキになるな。

 ヒナセ  (うんざりした信楽焼のタヌキみたいな顔になる)
      私はカワチじゃないんだから、そっち方面はまったくダメなんだってば。

 日向   失礼な物言いだ。
      単に恋愛事には疎いと言えばいいものを。

 ヒナセ  ~~~~~。

 日向   ……だからこそ、私も安心して君と付き合えるのだがな(微かに笑う)

 ヒナセ  へ?

 日向   深い意味はない。
      強いて言えば、愛称を付けてもらった艦娘が主人に対してより深く意識下での
      繋がりができるということ程度の意味だ。

 ヒナセ  ふぅん……(尻のポケットから鉛筆付きの手帳を取り出し)今の、メモっていい?

 日向   (鼻白んで)好きにしろ。

 ヒナセ  (書き付けながら)……あ、そうそう。五日後にさ、間宮さんが来るんだよ。

 日向   緊急便か?

 ヒナセ  んにゃ。それほどじゃないけど……毎年この時期に来てるじゃない。

 日向   そうだったか?

 ヒナセ  忘れましたか? てんぷくまるに付けたオマケのことを。

 日向   オマケ……ああ……あれは……赤城が先導して、間宮から共同購入したヤツだったな。

 ヒナセ  その節は美味しく頂きました。てんぷく丸も、超嬉しかったし。

 日向   自分の私船登録する程度には気に入って貰えたようでなによりだ。
      しかしなぜ船なんだ? 確かにフロート(浮舟)はついているが?

 ヒナセ  個人で飛行機持つってなると、手続きがめちゃくちゃ面倒なんだよ。軍人だからさ。
      どうせアレで鹿屋に行くワケじゃないし、飛ぶよりも走らせる方が多いし、
      なにせフロート(浮舟)が付いてるからね。

 日向   人間がよく使う、詭弁というものだな、それは。

 ヒナセ  まぁね……とと、話が逸れてる。
      ちょうど良い時期だし、日振たちが甘いモノに目がないってなら、ちょっと多めに買っといて、
      ときどき少しずつ与えて手懐けるのも、ひとつの手かなって。

 日向   餌付けか……なるほど。

 ヒナセ  注文は明日の十五時がラストなんで、ちょっと考えてよ。
      なんなら『か号券』、多めに出すけど?
       ※『か号券』…海軍限定の、艦娘専用軍票(複写式)のこと。
        提督の個人識別コードが記載してあり、物品名と数量と金額を記載する欄がある。
        主に間宮・伊良湖で使用されるが、鎮守府や基地・泊地内にある軍内売店でも利用可能。
        一枚で使える上限金額は五百円程度。券そのものに使用期限はないので、
        貯めておいて複数枚を一気に使うことも可能。十枚程度までなら受け付けてもらえる。
        提督の階級や役職、その他の条件によって、艦娘用福利厚生月額が
        設定されており、超過すると提督個人が負担をしなけらばならないので、
        『赤(字になる)キップ』『破産票』『地獄キップ』などと呼ばれている。
        ちなみに、福利厚生月額に満たなかった分の次月以降の繰り越しはなく、
        余剰金をプールして支出の多い月に当てることはできない(厳しい)
        ヒナセ基地では、福利厚生費が余りそうな月は、月末〆で間宮に依頼して
        キャラメルや飴を購入し、遠征時のおやつとして持たせている模様。
        基地や提督によっては、不正の温床になっているという噂がある※

 日向   いいのか? 来月大変になるんじゃないか? この時期集中するんだろう?

 ヒナセ  あ。思い出した?

 日向   うむ。ちょこれいと、とやらだな。

 ヒナセ  そうそう。この時期の超過支払いについてはすでに織り込み済みだから、
      そこは気にしないでいいよ。ありがたいことに今年は人数少なめだし。

 日向   わかった。ならお言葉に甘えようか。

 ヒナセ  上手くことが運ぶと良いねぇ。


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 遅ればせながら、ヴァレンタインネタ。
 長くなりそうなので、このあたりでひとまず切ります。

【拍手】ぱちぱち、ありがとうございます。 >2/6、16。

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艦隊行進曲

Date: 2019/02/13(Wed) 13:00 [1376]

 ひさびさにちょっとドタバタ的なモノを。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

○ヒナセ基地司令官室 夜
        コンコン、とノックの音に続いてドアの開く音。


どうぞー……て、なんだレーコさんか。


なんだはご挨拶だなぁ。


こんな夜更けになに?


大したことではないんだが、例の件、どうするんだい?


例の件……ああ、あれか。
……レーコさん、私の代理で出てよ。


そうはいかないだろ。
私にだって要請が来ている。


マジか。


仕方がないさ。姫提督の当番なんだから。
部下の提督という提督。近隣にいる連中は、みんな呼ばれているはずだよ。


……基地を留守にしたくないんだけどな。


ここは本部にいちばん近いと言っても過言じゃない程度には近隣地の後方基地だからね。
ああ、そうそう。佐世保組も呼ばれているらしい。


マジ? ……というか、その情報はどこから入ってきたの?


ん?
まぁ、同期関連の連絡網……とでも?


……誰かいたっけ? ヒロミさんの部下で同期って。


……ヒナセ、君、本気でそれ言ってるか?


うん。


……ホントに君は、同期関係への関心が薄いな。


すみませんね、人付き合い悪くて。


(肩をすくめる)
……それはともかくとして……だ。
式典行事への参加となると、アレがいるよな。
君、決めているか?


アレ?


艦隊曲。


へ? いるの?


いるとも。


あー……。


曲目を提出しないと音楽隊が困るし、君の艦隊だけ無音で長官の前を行進する気か?


……そう言うレーコさんは決めてんの?


もちろん。提督になった時に決めて、それをずっと使ってる。
もちろん式典くらいしか使わないから、数回くらいしか演奏したことはないが。


式典当番なんて、そうそう回ってくるもんじゃないからね。


そうだな。


……で、何?


ん?


曲。


ああ……『錨を上げて』だよ。



あー……イヤになるほど似合いそうだね。


お褒めにあずかって光栄。


褒めてないし。


アメリカさんの公式行進曲だっけ。
アイオワとか旗艦にするとさらに板に付いた感じになりそう。
旗艦は誰?


今回は『那智』だね。


あらま、めずらしい。
妙高さんじゃないのか。


(にこ、と微笑む)



……なんかあったな。


……イヤ別に……。


なるほど。


……で、ヒナセ。
君は決めてあるのかい?


一応ね。
だって、艦隊指揮官になった時点でとりあえず申請出さないといけないじゃない。


ペナルティがあるわけじゃないから『保留』で申請してそのまま……って提督も多いけどね。


マジなの。アレ絶対出さないといけないと思ってた。


真面目な君らしい回答だね……で、何で申請しているんだい?


……『行進曲 軍艦』



……それまた、キミに似合わず勇猛な曲を選んだな。


……それしか知らなかったんです。


は?


私の音楽の成績、知ってるでしょ! もー!


音楽のみならず、芸術方面全般において素敵な成績だったのは知ってるけどね。


きー!


……ふむ。しかし悪くないかもな。
『軍艦』のあとに『錨を上げて』は、流れとして悪くない。


なんで私のあとにレーコさんなんだよ。
違うかも知れないでしょ。


通例でいくなら、同基地はまとめるからな。
だとすれば、立場上君が先になる。


階級一緒なのに!


階級は一緒でも、役職は君の方が上でしょ、課長。


ああそうですね、課長代理。


……こんなことなら、知ってる曲って理由で適当に決めるんじゃなかったなぁ。
どうせ演奏したりされたりなんてことないだろうって、嵩括ってた。


姫提督の下にいるのに、どうしてそう思うかな。


………。


しかしまぁ、今回は我々はさほど目立ちはしないだろうね。
なにせ彼も出るそうだから。


彼?


我が鹿屋第三部の名物男さ。


あー。オトマルさんか。


彼の艦隊はある意味壮観だからね。


だね。戦艦どころか空母も一隻しかいないのに、あれほど派手な艦隊は他に見たことない。


左様左様。
あの艦隊が平時にフルセットで見られるだけでも、僥倖と言うべきだろうな。


……そうだ。密閉容器(タッパー)持って行かないと。


いや……それは……。
話が違っているぞ、ヒナセ。


そのくらい楽しみがあっても良いと思う。


……子供じゃないんだから、駄々こねないでくれよ。


ぷぅ。



   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

○鹿児島湾 鹿屋基地軍港内 式典当日
        鳳翔艦橋で、ヒナセが妖精さんを介してカワチ提督と喋っている。

(我々の出番が無事に終わって良かったですな)


……だから嫌だって言ってたのに……。


(いや、なかなか雄壮な艦隊行進で、我が三三六分基地の印象も深くなったでしょう)


だーかーらー目立つこと自体が嫌なんだって。


(それは仕方ありませんなぁ。第二艦隊とバランスを取るためには、武蔵くらいが旗艦じゃないと。もちろん鳳翔さんが旗艦でも、見劣りはしないどころかベテラン艦の偉容を十分見せつけることはできますけどね)


……いや。それはそれで困る。表向きは建造艦なんだし。


(そう言えば。ウチの第一艦隊を見て、旗艦は武蔵ではなく大和と勘違いした連中も少なからず居そうですな)


いやよく見なくても違うでしょ。


(大和型と『鳳翔』の組み合わせが、その勘違いを誘発する一種のフィルターみたいなものですからね)


……うむー。


(なんにせよ、これといった問題もなく我々の出番は終わりです。それだけでも重畳ですな)


そーだね。あとは誰が勘違いしようが妄想しようが、好きにすれば? って感じかな。


(姫提督直属の偉容も見せつけてやれたし、まぁ『良き哉』というところですな)


……そこはちょっと勘弁して欲しいところだったんだけどね。
とにかく私は目立ちたくない。


(時すでに遅しですよ)


……はぁ……


(そんな、盛大にため息吐かんで下さい……あ、そろそろ彼の出番だ。これで私たちのことは綺麗さっぱりみんなの脳内から消えますよ、きっと)


……そうであって欲し―――



        ヒナセが言い終わらないうちに次の艦隊曲のイントロが流れ始める。
        


(来ましたな)



        メインテーマの音量が大きくなり、
        小規模ではあるが、通常とはまったく異なる編成の艦隊が主会場に粛々と入ってくる。
        主隊が見え始めると、式典会場がざわつき始め、空気がどよめく。

        先頭(旗艦)は『天龍』、次に空母『飛鷹』その左右に『大井』と『北上』
        後方主隊に『間宮』と『伊良湖』がそれぞれ三隻複縦陣で。
        その左右に『黒潮』『夕立』
        後方に『ガンビア・ベイ』さらに後ろに『叢雲』
        そして殿は『龍田』

        演奏されている艦隊曲は『おもちゃの兵隊のマーチ』某調味料メーカーがスポンサーの、料理番組のオープニング曲のアレ)




やっぱお持ち帰り用の密閉容器を用意しなくちゃって気分になるよ。


(二大料理番組の片割れのテーマ曲ですからな)


まぁねぇ……。
というか、あのフレーズが聞こえると、そろそろお昼だなぁって思っちゃうよ。


(……もしかして、姫提督のオフィスで流していた……とか?)


いんや。明石の工房では時計代わりにテレビが付けてあってねぇ。
艦娘用の軍内放送枠だから、見られる番組は限定だし局もごたまぜなんだけど、あの番組だけは本放送とおなじスケジュールで十一時四十五分から始まるんだよね、なぜか。


(なるほど。それは罪作りな)



        カワチの苦笑が妖精さん越しにヒナセの耳に届く。
        ヒナセはちょっと肩をすくめて



あー……
オトマルさんの作ったオムレツ食べたい。あのほら……卵で焼き固めたみたいな。


(ヒナセ司令。あれはオムレツじゃなくてキッシュって言うんですよ)


……そなの?


(それ、イワヤ提督が聞いたら泣くから、リクエストの際は、まず私に言って下さい)


--------------------------------------------------------------------------------

 ちょっとグダグダっぽくなりましたが。
 …てかこれ、書き始めてすぐに気が付きました。
 「マンガのほうが、絶対におもしれえ」

 世の中には、マンガにしたほうがいい話、小説にしたほうがいい話……って確実にあります。

 曲が分からないと面白くないので、該当曲のつべにリンクを貼っています。
 こののち、ヒナセは艦隊曲を別のに変えたとかどうとか…ww

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今年の課題曲(ぇ。

Date: 2019/02/05(Tue) 00:59 [1375]

 友人・Sと、カラオケで合わせで歌うネタをいつも仕込んでいるんですが、今年は無謀にもKalafina曲。
 『活撃 刀剣乱舞』のエンディング『百火繚乱』

 とりあえず、1コーラス目まで音取り完了。
 ほぼ無調整なので、コーラスパートがいきなり飛び出して聞こえたりするけど、気にしてはいけない(お前は気にしろ。
 そして喉声です。ひどいです。←


【百火繚乱】

 …これ、全コーラス音取るのは可能だけど、憶えきれるのか不安になってきた…。

 『まどマギ』の『マミさんのテーマ』の時も思いましたけど、
 梶浦和声は美しいですね。

 はい。

【2/7 追記】

 『マミさんの戦闘のテーマ』
 2011年にニコ動に上げたものなんですけど、作業ファイルがNASクラッシュに巻き込まれてデータの一部がなくなっていたのを補完して、さらに録音レーンがごたまぜだったものをパートごとにきれいに分けたモノです。
 男声メインの混声5部にアレンジ(無謀。1パート3~5人編成。ちなみに一人で演奏してます(変態。
 左右に振りすぎてて音相も中央に適当に寄せたので、ニコ動のヤツよりもちったぁ聞きやすいのではないかと。

 当時のPCは2k~Xp(ほぼWin2k) だったので、CPUパワーがゼンゼン足りませんで、苦肉の策で高声も低声もひとレーンのスキマというスキマにみっしり入れてました。
 綺麗にバラしてみれば、実に70トラック近くもあったんですが、整理して60トラックに。…それでもトラック60あるのかよって感じですが。
 もとは23トラックくらいだったので、どれだけみっしりだったのって…いや、バラす作業が大変だった。

 70トラックあっても平気でガンガン動く今のPCが素敵です。
 …そろそろ買い換え時期なんだけどな(8年目突入。←

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雨…メルボルンの息子・2

Date: 2019/01/28(Mon) 06:34 [1374]

 工房を片付けてたら、手書きのシナリオ(それも書きかけ)が出てきたので、加筆して完成させてみた。

 『あの桜並木の下で』時間外
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

○メルボルン郊外 雨

        強い雨が降っている。
        雨のせいで景色が煙っているが、さほど遠くない位置にポツンと立つ一軒の家。
        このあたりの家は、敷地と敷地が離れているのが当然で、他に家は見えない。
        近づけば家の外観がはっきりとする。
        くすんだ青い切り妻屋根に白い壁の二階家。同じ配色のガレージ。
        この家は、公称でメルボルン在住とされる日本人アーティスト・保科香穂里の自宅である。



○カホリの自宅 アトリエ
        カホリがカウチにもたれかかって頬杖を突き、ある一点を見ている。
        否。
        見ているが、見ていない。視線がやや遠い。
        カホリの視線の先に、愛人・岩下貴子の遺作である“母子像”が置いてある。
        母子像越し、暖炉の上に“母子像”の習作だろうとされた絵が
        置いてある。この絵の額装者は柳原秋子(貴子の義姉)

        カホリ、貴子の遺作を視界の中に入れるともなく入れたまま、
        ひとり息子の太朗(タロー)が、これを持ち帰った時のことを思い出している。



○回想 同部屋 夜

        タローが日本から持ち帰った小汚い段ボールと、丁寧に包まれたF10号ほどの
        板状のものを、作業テーブルの上に置く。
        制作中だったのか、カホリは作業着で絵の具まみれ。
        髪を後ろで束ねて、前髪も落ちないよう、海賊よろしくタオルを巻いている。


 タロー  お袋……これ、やるよ。


 カホリ  (絵筆を手にしたまま)は?


 タロー  (ぶっきらぼうに)秋子小母さんにもらった。


 カホリ  二週間ばかり見ないと思ったら、日本に行ってたのか。


 タロー  ああ。


 カホリ  ……そう……(筆を置き、タオルを頭から外して、顔と手を拭いた)


 タロー  怒んねぇんだ。


 カホリ  もう親のスネ囓ってんじゃないからね。アタシがとやかく言う話じゃないよ。


 タロー  そっか。


 カホリ  そうだよ(アトリエにあるミニキッチンに向かい)……アンタも飲むだろ       (電気ケトルに水を入れ、スイッチを入れる)


 タロー  (カホリの質問には答えず)……オヤジ、死んだんだな。


 カホリ  (インスタントコーヒーの瓶を取り上げた手が止まる)……ええ……。


 タロー  ……お袋。


 カホリ  何?


 タロー  オレにもコーヒー……。


 カホリ  もちっと待ってな。


 タロー  うん。ビスケット、取ってくる(アトリエから出て行く)


 カホリ  はいはい……(アトリエのドアが閉まる音)
      ……たく、いつまで経ってもガキだよ(灰の中の空気と共に吐き捨てるように呟く)



○現在 カホリの自宅 アトリエの外 雨

        現在オーストラリアは雨期。雨の止む気配はない。
        特に今日は雨脚が強い。



○アトリエの中 ミニキッチン前

        電気ケトルで湯を沸かしながら……



○回想 アトリエ 作業テーブル

        椅子に座って静かにコーヒーを飲む母と息子。
        タローがふーっとコーヒーに息を吹きかける。
        湯気がふわりとふたりの間に漂う。


 タロー  ……お袋。……その……


 カホリ  ………。


 タロー  ……あんま……あんま気を落とすなよ(言って、きゅ、とコーヒーを飲む)



○現在 アトリエ ミニキッチン前

        インスタントコーヒーを瓶から直接カップに入れようとして、タローの言葉を思い出し、イラッとする。
        カップの中に乱暴に湯を注ぎながら。



 カホリ  っは!……ガキが! 
      親を慰めようなんざ、百億年早いんだよ!



        悪態を吐いてみても、いつもの強さはなく、精彩を欠く自分を自覚するのみで……。
        熱いコーヒーが入ったカップを手に作業テーブルへ行き、椅子に座って頬杖を突くと、
        母子像に視線を投げる。



 カホリ  ……あいつ……ホンットに気が効かないったら……あんなに朴念仁で良いのか……まったく



        コーヒーを乱暴に飲む。
        ごくごくと喉を鳴らしてコーヒーを一気飲みし、カップをテーブルに置く。
        タン…と乾いた音がやけに耳に響く。



 カホリ  ……変なトコ似ちゃってまぁ……。
      ……そういやあいつ、ガンタのこと嫌ってなかったっけ? 
      反抗期は止めたのかしら……あ、いや……



○回想 同部屋

        タロー、ビスケットを囓りながら。



 タロー  お袋。オレさ、オヤジのこと――


 カホリ  キライなんだろ?


 タロー  おう。お袋を落ち込ませてばっかだからな。


 カホリ  やだねー。マザコン男ってのは。


 タロー  うっせ! 話を混ぜっ返すなよ!


 カホリ  (ツン、と顔をやや反らして、コーヒーを飲む)


 タロー  キライだけどよ……でも、ひとつだけ、好きなのがあんだ。


 カホリ  あん?


 タロー  (ちょっとはにかんで)時々さ、お袋が忙しい時に作ってくれてた、でっかいお好み焼き。
      野菜だらけで、なんちゅーかこう……形もぐっしゃぐしゃでひでぇヤツ。


 カホリ  野菜が多くてグシャグシャの? ……ああ、広島の「肉玉そば」ね。


 タロー  にくたま……?


 カホリ  肉と玉子と焼きそば麺が入ってるから、そう言うの。
      フライパンで作るのは、ちょっとコツがいるのよ、アレ。


 タロー  ふぅん……。器用なオヤジにしちゃ成功率低くていっつもぐちゃぐちゃなんだけど、
      アレ美味いから、オレ、あれだけは好きだった。


 カホリ  あ、そう。
      アレはね、アタシが「お好み焼きは広島のヤツが好き」って言って以来、
      そればかり作るようになったのよね。


 タロー  ………。


 カホリ  なに?


 タロー  ……そっか(顔が明るくなる)


 カホリ  (怪訝な顔)


 タロー  うん……。なんか、分かった気がする。


 カホリ  ??



○現在 アトリエ  カウチ

        カウチに座り、足を組んだ膝上にクロッキー帳を置いて、鉛筆を走らせている。
        描いているのは“母子像(立体)” 手慰みのクロッキーのようだ。



 カホリ  ……たく、血なんて繋がってないクセに、変なトコそっくりになっちゃって。
      バッカじゃないの。



        しばらく鉛筆を持った手のみが素早く動き、
        シャシャシャ…と紙の上を鉛筆が走る音のみが世界を満たす。
        短い時間のうちに生成りのみだったクロッキー帳の紙面に
        母子像の形が浮かび上がる。
        満足したのか手を止め、横に置いてある置き時計をチラ見して
        作画の所要時間を小さく記入すると、ページをめくって新しい紙を出す。
        カウチから立ち上がって、“母子像(立体)”のところに行き――



 カホリ  ……岩下の子供たちどころか、ウチの子も、アンタの子供なんだってさ。
      子供なんかこさえたことないどころか、当の本人自体がガキのクセにさ。
      ホント、すげーヤツだわ。アンタって子はね……ガンタ。



        “母子像(立体)”を指先でペしっと弾くと、固い金属音が小さく鳴った。
        その音を聞いてカホリはフフ…っと笑い、“母子像(立体)”を時計回りに30度ほど回して
        ふたたびカウチに戻って座り、クロッキー帳を手にする。
        時計をチラ見して時刻を頭に入れると、真剣な面持ちで角度の変わった“母子像”のクロッキーを始める。
        アトリエの中に、鉛筆の走る音と外から漏れてくる音が混ざり合って……



--------------------------------------------------------------------------------
 大事な存在を失なって悲嘆に暮れるのは当然の感情。
 でもいつかそれを乗り越えなければ、自分は先に進めない。
 きっかけは人それぞれ。
 そして、“親”の内状は“子”には(その時には)分かんないモノ。時間が経って理解できるか否か。それによって良かったねと思えるかどうかは、状況と運次第……かもしれない。

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10年の宴。

Date: 2018/12/19(Wed) 01:38 [1373]

 ひっさびさに『マリみて』聖蓉駄文。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ねぇ蓉子さん。


なぁに? 聖さん。


おいわい、しませんか?


お祝い? 何の?


わかんない?


……。
何かを企んでそうよね。


やだなぁ、そんなことないって。
どうしてそう疑り深いの?


……胸に手を当てて日頃の行いを思い出してご覧なさい。


………。
んー……これと言って特に。


あなたならそう言うでしょうね。
……で、何のお祝いをしたいのかしら?


ホントにわかんないの?


かいもく見当も。
というか貴女の突飛な行動にいつも振り回されている私の身にもなって欲しいわ。


んんん~~……。


口を尖らせてもダメ。


ちぇー!


………。


………。


拗ねないで頂戴。


………。


……わかりました。降参よ。
貴女の考えていること、謹んで拝聴したいわね。


……言い方がなんか気に障るんだけど、まぁいいわ。


……(肩をすくめる)


(こほん、と咳払いひとつ)じゃじゃーん!
本日この日に、お祝いをしなければならない理由は……なーんと、私たちが初めて出会った日だからでーす!!


………。


……あれ?


いえ、なるほどね、と思ったの。


はぁ。


実に貴女らしいわね。
出会ってからこっち、つかず離れずでなんだかんだと一緒にいることの方が多いのに、今さら「出会って10年めのお祝い」をする必要があるのかしら?


……う……よーこさん、厳しい。


それに、『私たちが出会って』なら、ここにもうひとりいないとおかしくない?


よーこはそうかもだけど、私はさらにその九年前だったから。でこちんとは。


……あ、そうだったわね。


あ。もしかして今の、マジボケですか!?


でも、貴女が言ったように、私と江利子も出会って十年ですから、やはりここは江利子もいるべきだと思うワケ。


……う。


ご反論は?


……え……えと……。


持ち時間は、シンギングタイムも含めて三分間です。


お……鬼だ!!


じゃないと、調子に乗るでしょう。それも際限なく。


わあった! わかりました。
じゃ、こうしよう。江利子とのお祝いもやる。でもこっちは後日で。
とりあえず今日は、私たちのお祝いって事で!!


却下。


えええー!!


「とりあえず」なら必要は感じない。私はね。


あー……やだもう、この弁護士の卵!!
……え? てか、今なんて?


ふふふふ。


え? え??


聖、言葉は丁寧に使わないと。


あー……。


今の貴女の「とりあえず」は「適当」に……『いい加減』という意味の『適当』ね。『テキトー』とでも言うべきかしら? そんな感じに聞こえてたわ。
そういう意味の『とりあえず』なら、私はお祝いしなくて結構よ。


……ごめんなさい。


貴女のことだから、「お祝いしましょう」も昨日今日考えついたことではないのでしょうけど、もう少し早めに言ってほしいのよ、私としては。


だってー、それじゃぁサプライズにならないじゃない。


サプライズなら、すべて用意してから仕掛けるものじゃなくて?


……う。


考えつくだけ考えついて、あとは成り行き任せ、というのも感心しない。


あうー。


……で、どんなことを考えついていたのかしら?
お出かけ? それとも食事?


……おでかけして、食事。
ちょっとイイトコで。……てか、ホテルも実は予約しちゃってるのよね。


私、明日も大学(学校)なんですけど?


大丈夫、私もだから。


……。


ホテルから直接行けばいいじゃん。
私、今日は車(ブーブー)出すから。荷物はブーブーに置いておけば良いじゃない。


……わかったわ。じゃ、用意しましょう。
ホテルを予約したなら、そのホテルの最上階レストランあたりにも予約を入れているのでしょう?


いやー……そこまでは。
食事は抜きでもちょっと良いホテルにお泊まりはしたいなーって思っただけだから。


あ、そう。
じゃ、ホテルのお名前は?


え? いいの!


It's please.


えっと……●●ホテル。


……ふむ。ホテルは聖の奢りでしょ。
じゃ、私は食事代を出すわ。そのホテルの近くに行きたいレストランがあるの。


ほへ? ああいや、食事も私が出すよ! 昨日バイト代出たし。


いつも言ってるけど、一方的に金銭を出すのは禁止。
だって……


50:50(フィフティー・フィフティー)でいたいんでしょ。


その通りです。
じゃ、準備してそろそろ出掛けましょうか。
レストランは事前に席だけ予約しておくわ。


うん。私はいつでもオッケーだから。


そう……じゃぁ私は準備してくるわ。


うん。車で待ってるー。

---------------------
(車の中にて)

……あ、もしもし。●●ホテルですか? 今日▲▲ルームを予約していた佐藤ですが。
ええ……ええ。そうです。
お願いしていたモノは……あ、大丈夫ですか。いろいろお手数掛けちゃって、済みませんでした。……いえ……いえ、こちらこそ。……ああ、、ええそうですね。ありがとうございます。ではあとで伺います。よろしくお願いします。


---------------------
(家の中にて)
……もしもし。■■さんでしょうか。急で申し訳ありませんが、席の予約はできますでしょうか? あ、大丈夫ですか。ありがとうございます。
車で行きますので、一時間後……遅くても一時間半後くらいになるかと思います。はい……はい。
……で、お料理のほうなんですが、ネットで拝見した▼▼は、今日は可能ですか?
ええ……それです。……あ、じゃそれを2人前でお願いします。あと急な話なんですが、実は今日ちょっとした記念日で、もうひとりにサプライズを……ええ……ええそうです。……あ、今日大丈夫ですか。じゃ、お願いします。曲は……そうですね……では『◆◆』で。……え? 換えられるんですか? ではそこを「聖」に変更で。ええ。ありがとうございます。よろしくおねがいします。
では、あとで伺いますので、ええ、遅くても一時間半後くらいまでには。ありがとうございます。では失礼致します。



   ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ねー、よっこさん。
おいわいしませんか? 明日。


……おいわい? なにをかしら? 聖さん。


……昔同じことお互い言ったような記憶があるんだけど、気のせいかな?


気のせいじゃないのじゃないかしら?
貴女とはこの手の会話はしょっちゅうしている気がするけど?


……そう?


ええ、そう。
……で、何のお祝いがしたいの?


訊いてくれるんだ。


話を早く進めたいだけよ。


あ、そう。


拗ねた?


拗ねてません。ここで拗ねてたら、よっことの会話終わっちゃうもん。


そこは進歩したわねぇ。


ぬー。笑わないでよもー。


ごめんなさい。では拝聴致しますわよ。


えーと、十周年なんです。


……。


ん?


以前も何かの十周年をお祝いしたわよね。


そうねぇ。


それと今回の十周年は何が違うのかしら?
……そう言えば、あれは春だったわね。
そして今は晩秋。


前回のは『私たちが出会ってから十周年』。
今回のは『私たちがパートナーになって十周年!』


ああ、そうそう。
去年、9th Anniversary をこの時期にやったわ。
その前の年は 8th Anniversary。


さらにその前は 7th。その前の前は 6th をお祝いしたわよ。


そこ、胸張らない。


いーじゃなーい! 減るモンじゃなくておめでたいことなんだから。


いえいえ、貴女のそのマメさに感心しているのよ。


へへへ。


……そうねぇ。いいわよ。


ホントに!


ええ。どのみち明日はお休みを取っているから。


え!


……なんとなくね、休みを取らないといけない気がしてて、取っていたのよ。


あらー。


誰かさんが毎年Anniversaryをやってくれるから、その賜物ね。


えへへへ。


休みの申請をしたら、所長がニヤニヤ笑いながら快く受理してくれたから、なんだろうと思っていたけど、なるほどね。


いやそれ、他所の人が憶えてて、当人が憶えてないってどうなの?
……てか、あの所長さん剛毅な人だよね。なにせ水野蓉子を雇っているし。


最後は余計よ。
……業務に穴を開けなければ、メンバー間での恋愛や結婚はお好きにどうぞ、って考えだから。未婚既婚関係なく妊娠出産育児休暇もOKで、その後の復帰も可能だし、確かに女性が働きやすい事務所だと思うわ。


所長さん、シングルマザーだっけ?


ええそう。
前の旦那さんとの関係がきっかけで、今の法律事務所を立ちあげているから、業務内容も自ずとそっち方面に特化している感じがするわね。あと債権関係とか。


自分の経験をフル活用してるんだなぁ。すごい人だ。


ええ、見習いたいわね。あの生き方は。


なんにしても私たちのことにもご理解深くて助かります。


そうね。
……で、お祝いってどうするの?


どうでも。蓉子の好きなように。


あら、今年はノープランなの?


まぁね。ホテルは予約してるけども。


いつ?


明日の夜。一泊で。


ホテルから出勤させる気?


いいんじゃない? たまには。


………。


あら、嫌?


一度家に戻って着替えたいかな。


へ?


ホテルにはすごく良い服を着ていきたいもの。


わお。


そのホテル、最上階に展望レストランとかないの?


ごめん。ないんだ。


あら残念。


でも、近所にすごくおいしいお店があるの。そこに席の予約を入れてもいい。


それは楽しみね……というか、いつの間にそんなお店見つけたの?
ネット?



ううん。教えてもらったのよ。


誰に?


蓉子に。





前の、十周年のお祝いの時に。


……あ……。


うひ。


……ばか。


あの店、すんごく美味しかったから。


あのあと何度も行ったじゃない。


うん。でも明日行きたいなって。


……わかったわ。
ホテル代は私が持つ。だから聖、食事代は貴女が出して?


うんいいよ。話がまとまるならそのつもりだったし。
今、オータムフェアで、特別メニューがあるみたいなの。楽しみね。
……てか、今から予約しちゃう?


ええ……そうね。貴女におねがいしてもいい?


うん、もちろん。
……ピアノと歌のサービス、なくなっちゃったの残念だ。


そうね。
演奏者が今いないらしいから、仕方ないわね。


あの時はびっくりした。


そう?


感動して泣いちゃったくらい。


……そのあとホテルでの貴女、大変だったわ。興奮しすぎて。


そりゃーもうねー。
サプライズ仕掛けたはずが、先に仕掛けられちゃって。
自分がやりたかったこと全部吹っ飛んで忘れるくらい驚いたし嬉しかった。


私も……サプライズ仕掛けて悦に入(い)っていたのに、サプライズ返しがあるなんて思ってもみなかったから。
びくりしたけど、とても嬉しかった。


うひ。
それはよかった。


ええ。良かった。


さて、今日はそろそろ休みますか。
明日の夜にお楽しみは取っときたいし。


ほどほどにしてね。明後日は仕事なのよ。


その予定です。
朝早めにホテル出て、一度帰宅するんでしょ?


ええ、お願い。


了解しました。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 『マリみて』にはまって、ちょうど十年です。日付けまではきちんと憶えてないんですが、十年前の十二月に『アニみて』一話を初めて観て、蓉子さまにずっぽり首まで浸かったのです。
 初見から「なんかとても愉快な人がいる」だったもんなぁ蓉子さま。
 そして、たびたび言及してますが、中の人が篠原恵美さんだと知ったときに、直近の友人たちが腹抱えて爆笑してくれやがったのも、今となってはいい思い出です。

「みゃーさんそれ、もうハマるしかないじゃないですかwwwwwww」
「………」

 意味が分かんない人に解説すると、ワタクシ、当時セラムン同人15年目くらいで『セラムン』の中でいちばん好きなキャラがまこちゃんことセーラージュピター。ジュピタちゃんの中の人は篠原恵美さん……つまりは蓉子さまの中の人。……どおりで聞き心地の良いだなーと、ずーーーーーーーーーっと思ってました。はい。

 『アニみて』1~3期までを何巡かしたのちにやっとこさエンドクレジット見て、文字通り椅子から転げ落ちましたけんね。ええ。ええ。


 まま、そんなこんなで、『マリみて』にはまって10年経ちました。
 十周年の前に同人誌出したりして、なかなかメモリアルな年になったなぁとw

 これからも、SSや駄文を忘れた頃に出していけたら、などと思ってますので、気が向いた時にでも覗きに来て頂ければ幸いです。

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Tumblr のこと。

Date: 2018/12/08(Sat) 22:54 [1372]

 直近の記事の一部のみ残して、他はすべて削除しました。
 ブログとの連携も切ったので、今後Tumblrが更新されることはないかと思います。

 あおじさんの可愛い隼鷹ちゃん見るために、アカウントは残しとくんだ。
 あとは画廊の肌色絵のリンクの張り替えをしないと。

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【艦これ】オトマル艦隊 覚え書き。

Date: 2018/12/08(Sat) 15:37 [1371]

 おっさん料理のレシピ本を作ろうかなーとか思いまして、ヒナセ基地の世界線にひとり、おっさんの提督を放り込むワタクシ。
 女性提督ばかりというのも芸がないと思っていたので、ちょうどいいんじゃない? てことで、覚え書きを。

 ちなみに、初期ビジュアルはTwitterに上げてあります。
 https://twitter.com/STL_Nikukiu/status/1064135802886615046
 基本コンセプトは、『艦娘に無害な人』です。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【オトマル艦隊】…乙丸艦隊。
アサカの部下、イワヤオトマル提督率いる艦隊の通称。
本来なら「イワヤ艦隊」と呼ぶのだが、アサカの部下にもうひとり字違いのイワヤ(岩屋)提督がいるので、名前の方を取って【オトマル艦隊】としている。
物語上の本来表記も【オトマル艦隊】なのだが、【乙丸艦隊】と漢字表記の時も多い。
所属艦は、間宮3隻、伊良湖3隻を中心として、飛鷹、ガンビア・ベイ、大井、北上、天龍、龍田。…完全に、糧食艦とその護衛(特化型)である。

【イワヤオトマル(居屋乙丸)】海軍大佐
鹿屋基地第三部三〇課所属。アサカの直轄の部下。主計科烹炊部出身。調理師免許持ち。
艦の烹炊所でみんなと立ち働くのは邪魔になるからと、士官学校に放り込まれて、あれよあれよと頭角を現してお見事『提督(艦娘指揮官)』になった人。
頭髪がないが、禿げているのではなく、食品衛生上剃っている。眉はない(薄い)
フル艤装の大和型よりもやや背が高い上に、横もでかいので、あちこちの大和から懐かれる(横にいると自分が大きく見えないから)傾向にある。
所有艦およびそれで編成する艦隊が烹炊に特化しすぎている。別名:鹿屋の海上烹炊所。
艦隊のテーマソングは『おもちゃの兵隊行進曲』(QP3分クッキングのアレ)
この音楽が聞こえてくると、その海域にいる全ての艦隊から歓声が上がり、士気も上がるとか…。
既婚者。超が付く愛妻家で、ひとり娘は目に入れても痛くない。奥さんはフク(扶久)さん、娘はトミ(留美)ちゃん。文字通りふくふくして可愛い。
旗艦および秘書艦は天龍と龍田。


【天龍】
オトマル艦隊の旗艦兼秘書艦・その1。
ヒナセ基地で回収・修復・リハビリののち、鹿屋基地に戻され、オトマル所有の龍田と共鳴した(というより強引に『私の天龍ちゃん』認定された)ので、そのままオトマルの秘書艦(ツッコミ担当)になった。龍田に弱い。
オトマルのおかげでやたらと刃物に詳しく、砥石をコレクションしている。
じゃがいもの皮剥きが海軍一早い艦娘と言われているが、大根の桂剥きは苦手らしい。
オトマル提督を常に「オッサン」と呼んでいるが、「オトさん」が訛っているだけである。


【龍田】
オトマル艦隊の旗艦兼秘書艦・その2(ボケ担当)
オトマルの前筆頭秘書艦。今は天龍とふたり仲良く秘書艦業務に就いている。
包丁を研がせたら右に出る者なしだが、研いでいるときに声をかけてはならない艦娘ナンバーワン。怖い。超コワイ。
常にフワフワトローンとしているが、中身は“名伏がたきモノ”という噂がある。
オトマルはともかく、他の所属艦がこの龍田にだけは逆らわないトコからお察し。
オトマルをときどき「パァパぁ~」と呼ぶが、これはどうもオトマルと仲がいい天龍への当てつけらしい。とにかく天龍ちゃん大好き。


【大井・北上】
重雷装巡洋艦。オトマル艦隊の守護神。定番の『大北』
北上さんべったりの大井と飄々と世渡りする北上の極上コンビ。
オトマルの現艦隊が、烹炊特化の割に前線に出て一隻も沈まないのは、この大北コンビと秘書艦・天龍田コンビ、そして飛鷹さんのおかげだが、特にこの大北は本気を出すと鬼神になるという噂。
360度全方向魚雷発射とか、「どんどん撃っちゃってぇ~。撃てば必ず当たるから~」(北上)とか、「あたしの北上さんを狙うなんて、いい度胸じゃない?」(大井)とか、とにかく攻めダルマなのが特徴。
平時はいたって普通に『大北』だが、大井はときどき秘書艦業務もやっている模様。
なお、北上に秘書艦はさせられない、とはオトマル提督の言(何があった?)


【飛鷹】
オトマル艦隊の常識人(艦だけど)
建造されて40年超えている戦歴艦。『二膺』に出てきた“出雲丸”
ヒナセ基地所属の艦隊に回収されて、調べたら所属していた艦隊は飛鷹以外全滅で、しばらくヒナセ基地にて静養していたが、その後鹿屋基地のアサカに預けられ、オトマル艦隊の一員になった。
料理は苦手なので、料理業務を手伝うことはほぼないが、空母ということもあってもともと他者への面倒見がよく(元は客船になる予定だったし)、配膳係として活躍してたりする。別名:オトマル食堂のオバちゃん。「なんですって! 失礼ね!!」(飛鷹)
本人、至って真面目すぎる性格なので、艦隊内での常識…一般的な非常識アレコレに、いつも頭を抱えている。
「なるよーにしかならないんだってー、出雲丸ー」(隼鷹@ヒナセ基地)
「……あなたならそう言うでしょうね、橿原丸…」(飛鷹)


【ガンビア・ベイ】
オトマル艦隊の『迷子の迷子の子ネコちゃん』
どこぞの海域で迷子になっていたのを保護してゴハンを食べさせたら、その美味しさに懐いてしまい、元の艦隊に戻りたがらなかったので、アサカが交渉してそのままオトマル艦隊所属艦になった。…てか、元の艦隊はどんなメシを食わせていたのか、そっちが気になる。
多分に漏れず臆病だが、臆病だから敵を見つけるのもメチャクチャ早い。
オトマル艦隊が敵を早々に回避したり、敵よりいち早く戦闘準備に取りかかれるのは、この子のおかげ。愛称は「ガンビー」
「オトサンテイトクー。オナカ空きました」(ガンビア・ベイ)


【間宮と伊良湖】
オトマル艦隊の主力。それぞれ3隻ずついる。
「間宮」「伊良湖」と呼ぶと、それぞれ全員が一斉に返事をして誰が誰だかわからないので、それぞれ「ま」さん「み」さん「や」さん、「い」ちゃん「ら」ちゃん「こ」ちゃんの愛称がある。…余計分からんわ。
割烹着の胸のところにそれぞれ「ま」「み」「や」「い」「ら」「こ」と縫い取りがあるが、後ろからだとわからないので、新参者の天龍と飛鷹がよく間違って声をかけている模様。
オトマルは表記がなくても誰が誰だか分かるようで、さすがとしか言いようがない。

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Tumblr 撤退。

Date: 2018/12/06(Thu) 00:08 [1370]

すぐに、というワケではありませんが。

17日に新ガイドラインが施行されることになったTumblr。
以後アダルトコンテンツ(特に画像)は投稿できなくなるそうで。
さらに過去アップしたコンテンツも、アダルト系(特に画像)は削除対象になるかもよ…ということで。
まぁぶっちゃけ、Tumblr を撤退することにしました。

ここのところ、本家サイトからの連携記事ばかりになっていたのはご存じの通りで。
ちゅーことはですよ。発信元が増えすぎてて(本家サイト、Twitter、Pixiv、Pawoo、Tumblr)、管理も大変で。

Tumblrは、本家サイトの連携が、微妙でして。クローンが投稿されたタイミングを見計らって、手動で手直しをしてたりと、一手間かかっちゃう子なので、じゃもう撤退するかな…ってなりました。

アカウント自体は残しておくかと思います(フォローしてる人がいるので)が、現在投稿している記事はすべて削除する方向です。
以後、肌色が多めの絵に関しては、Pixiv に投稿していくことになりましょうか。

……アカウント登録しないといけないので、Pixiv は避けていたかったんだけど、もうしゃーないわなー。
ま、どのみち『肌色絵』はそんなに多くなかったので。


そういうことでして、はい。

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気が付けば…

Date: 2018/11/30(Fri) 01:39 [1369]

 11月も終わろうとしてるじゃないですか、ヤダー。

 …10月にちょっと仕事関係でエラ酷い目に遭いまして。
 ま、今日か来月末までにギャラと経費のの振り込みがなかったら、ちょっと身の振り方考えます。
 この歳になるまでフリーで色んな仕事しましたけど、ここまで人を使うことをナメくさった会社はなかったなぁ。
 それはともかく。

 今年は4年振りに、“別荘”にお引っ越し。現在床生活になってます。
 …うん、腰が痛いぞ。
 ゲーミング座椅子欲しい。二万くらいするけど(バケットシート形状素敵。

 あとね、床生活は立ち上がるのが大変でして。せめて座面が回転するヤツ欲しいなぁ……とか。
 そしてアームレストって必需品よね…ってなってます。腕がしんどい。←

 せめて回転座椅子欲しいけど、やっぱお高くて。
 さらに欲しい欲しい言ってるゲーミング座椅子は場所を取る上に使わない時絶対に邪魔になるってわかってるので、これはもう、小さい平台車でも買ってきて、そこに今使ってる座椅子を括りつけるか? とか、そんなことを考える始末です。
 洗濯機等用の台車で、車輪が8つ(二重になってる)やつがありまして、あれいいなぁ…と思ってます。耐久荷重300kgだし。←

 畳の上なので、接地面積が小さいとやっぱ畳が痛みますしねぇ。タイヤは細いよりも太い方がぜったいにいい(ハズ。
 もちろん、下に板は敷かないとな…とは思ってますが。

 とにかく立ち上がるのがもっと楽になる方法はないもんか…と、思案している日々です(w。

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【拍手】ぱちぱち、ありがとうございます! >11月 11日、19日、26日

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カボチャの味噌汁。

Date: 2018/10/29(Mon) 04:57 [1368]

 …おいしい。

 炭焼き始めました。
 …冬がずんずん近づいてきます。

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診断メーカーお題『今朝のキスの味は』

Date: 2018/10/24(Wed) 05:52 [1367]

あなたは武蔵と隼鷹で『今朝のキスの味は』をテーマに同棲ネタを書/描いてください。
https://shindanmaker.com/533539


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
○ヒナセ基地 離れ「い棟」 早朝

       〇五四〇。「い棟」と呼ばれている離れの一棟。その内部にある寝室。
       武蔵と隼鷹が眠っている。ふたりはほぼ全裸。どうやら昨夜はお楽しみだった模様。

       いきなり武蔵がむくっと起き上がり伸びをする。ベッドから足を下ろして
       立ち上がろうとしたとき、武蔵の首ががくんと斜め後ろにテンションがかかって停まる。



 武蔵  ………。



       見れば、隼鷹の手が武蔵の髪を掴んでいる。
       当人の目は開いていない。だが、しかし……



 隼鷹  (目を瞑ったまま)キスは?

 武蔵  ……(なんとも微妙な顔)

 隼鷹  (チロっと片目だけ開いて武蔵を見る)キ・ス。

 武蔵  ……ん……お……おはよう(隼鷹に覆い被さるようにして)

 隼鷹  んー(口元が笑って、武蔵を迎え入れる)



       武蔵と隼鷹、ゆっくりと口づける。深いキス。
       舌と舌が絡み合い、音を立ててむさぼるようにキスを続ける。
       やがて、満足したように自然と離れ……



 隼鷹  (お互いの唾液で塗れた自分の唇を舌先で舐め取りながら)……うまくなったねぇ……(にやにやと笑う)

 武蔵  ……ん……(こちらも自分の口の周りを舐めて)

 隼鷹  てかだな。



       隼鷹の手がシュッと武蔵に延びて両のもみあげガシっと掴んでそのまま起き上がる。



 隼鷹  てめー、いつも言ってんだろ! ヤッたあとこっそり盗み食いすんなって!!
     ゆんべはカステラか!!! こないだ長崎で自分用の土産に買ったヤツだろ!

 武蔵  いててててて!!! な……なにを証拠に……

 隼鷹  あまーい匂いと味がすんだよ、白状しろくぉら!!

 武蔵  ごごごご……ごめんなさいぃぃぃ!!

 隼鷹  どうしてもハラ減るなら、食ってもいいけどな! 歯ァ磨いて寝ろ!!
     布団の中に甘い匂いがして気持ち悪いし、なによりおめーが虫歯になるだろ!!
     虫歯になったら治療が大変なんだって、何度言ったら分かる!
     虫歯はバケツでも治らないんだよ!! 分かったか、このちびすけ!!!



       隼鷹、ものすごい剣幕でまくし立て、武蔵は隼鷹の勢いに押されて
       平謝りするばかり。

       間。


○後刻エピローグ 別の場所 日向、武蔵


 日向  (『叱り方はともかく』)隼鷹の言い分が正しいな。
     武蔵よ、お前はあの明石(明石ダッシュのこと)に、麻酔もなしで歯を抜かれて
     新しい葉を移植されたいか?

 武蔵  ……絶対ヤダ。

 日向  だったら、寝る前には歯を磨くんだな(『いくら眠くてもだ。日向さんとの約束だ』)

 武蔵  ……はい……(小さくなる)



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ごくごく掌品のシナリオ。
こういうのは、ネームにしたほうが、分かりやすいでしょうね(苦笑。


【拍手】ぱちぱち、ありがとうございます!>9/14日、29日、10/4日。 

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…そんなわけで…

Date: 2018/09/19(Wed) 17:43 [1365]

 いろいろやってみたんですが、どうにもならず(えー。
 結局は単純明快にやることに。


 『春よこい ―秋子・貴子・春花 ver.―』

 数年ごとに【うたってみ】てます。
 年齢が上がるごとにどうしても声が変わるので、だんだんと貴子が楽になり、春花がしんどくなってきました(苦笑。
 秋子さんの声は、もともとしんどいのです。←

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HTML5 のプレイヤー。

Date: 2018/09/19(Wed) 13:22 [1364]

 Webサイトに埋め込みをするHTML5 仕様のプレイヤーを今年に入ってからずーっと探してまして(ここじゃなくて、別のサイトに埋め込むために。

 …で、9月ですし。
 そろそろflashも使えなくなりますし。
 実際は2020年にサポートが終了するんですが、主なWebブラウザはデフォでは表示しなくなり、「使いたければ許可しやがれ」…などと曰うようになりました。まぁそれはしゃーない。

 自動再生なんかさせる鬼畜じゃないので、それでもいいんですが、サイトによってはそうもイカン…というわけで、HTML5仕様のプレイヤーを…(ループ。


 でまぁ、それならついでにmp3プレイヤーも取っ替えるかってんで、探して見つけた次第。
 そんでまぁ、ここに埋め込んでみたので、テストしようかって次第。

 ほいっと!

 …あれ? 出なかった。←

 んーと、出てんだけど出てないッってヤツですね。さて、どうしたらよかんべ。


 どうや! ……ダメでした(ぬーん。
 mp3 データを置いてる位置を変えてみたんですが、そうじゃない…なら、原因は別。
 単純に、プレイヤーの面ファイル(なにか言い様はないのか?)が表示されてないってコトのようです。
 たぶん、<script>の記述が間違ってやがんだな。もちょっといじろう。


 …一旦の対処法として、これではどうか?



 …アカン…orz

 さらに面白いことがわかりまして。
 FirefoxとChromeではエラーの見え方が違うwwwww
 Chromeは外部サイト(サブドメが違う)からの読み込みでエラーを吐いているので、ここは同一サーバーに上げておいた方が無難なようです。
 …いやいや。面白がってる場合じゃないぞ。

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イベント準備終了。

Date: 2018/09/13(Thu) 00:21 [1363]

 すでに昨日になりますが。
 荷物を発送して、pixivにアレコレとサンプルを上げて、イベントの物理的な準備が終了。
 すでにヘトヘトです。

 今日はゆっくり寝ても許される。たぶん許される。

 実のところ、イベントの前日が、地元でイベントスタッフしてまして。
 そっちの準備もバックグラウンドでやっていたので、もう一体全体今何をしているのか、だんだんと分からなくなってました(アカン。

 明日はとりあえず大掃除です。

 他にもまだまだしないとイケナイことがあります。
 人生自転車操業なのはいつものことですが、シャレにならずぎぅぎぅ状態。

 『マリみて』オンリーについては、ここから先は委託サークルさんにお任せするしかないので、あとは」ちくちくと宣伝をするのみですね。


 『マリみて』については、今後オンリー等でイベントに出ることはないでしょう。結局、イベントに縁がないジャンルだったなぁって、しみじみしてます(遠くの空を見る。
 イベントには出ないけど、まだ細々とSSを書く気はあったり。
 書きかけで出してない話も実はたくさんあったりするのです。
 そもそも、一度公開した作品・ジャンルを引っ込めることは、よほどのことがない限りありませんので、そこは大丈夫。
 
 もっと書(描)く速度が早かったら良いんだろうにな…とは思っていますが。はい。
 毎日のようにテキスト上げる風宴さんはすごいなぁ…と。

 ま、とりあえず一段落です。
 一休みしたら、次は艦これオンリー『神戸かわさき造船これくしょん』の準備です。

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